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詩小説 『モカ入り卒業式』 #毎週ショートショートnote


私は何事にも執着心がない方だと
思っていたが今回ばかりは訳が違うようだ。

やはり寂しいもんだな。
それはおまえもか。

人生は決して甘くない。

だからといって
苦いだけでもない。


生きる時間が長くなるほど
いろんな味があることを私は知った。

学校や社会人生活で
思うようにいかなかった時の
涙のしょっぱさ。

家族や友達とは違う
人を愛するという
柔らかな甘酸っぱさ。

初めての体験に
どうしたらいいのか
悩んだ甘さとからさの加減。

思い出が増えるとともに
たくさんの人に出会い
たくさんの人と別れがあった。


なに泣いてんだ。
おまえも感じることがあるのはわかるが
もっとどんと構えろ。


今日はおまえのモカ入り卒業式なんだぞ。


コホン、失敬。
酒を飲めば少しは舌が回る
と思ったんだが甘かったな。


つらくなったら私でも妻でも
向こうの家族にでもいつでも頼ればいい。

おまえが見つけた
新たな家族という一本の柱を足せば
辛いことも幸せに変わるはずだ。


今日はムコ入り卒業式
おめでとう、我が息子よ。


 ビターになりかけたのをベターにしたら、ちょっと金八風味になりました😂笑😂

 そして、今回もお相手の性別には、あえて触れていません。もしかしたら、息子の性別もか……? といったように、曖昧モカ模糊の中にも可能性が多様に秘められていることを感じて頂けたらいいかな、みたいな?

まあそう難しく考えず、隠しモカ☕️もあるので探してみってね~💁


 入学したい方はこちらへどうぞ~🙋


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