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[フライト日記] ヨーロッパ便の絶滅危惧種

今日はなぜかバスから電車から飛行機までオンタイムで、スムーズすぎてちょっとビビってますさやです。

全てがオンタイムなことが珍しすぎてドキドキしてしまう....悲しいかなオランダの交通事情に慣れきってしまったとでも言いますか。
冬のヨーロッパ路線はヨーロッパ各国の天候に左右され遅延がつきものです。航空会社勤めの私がいうのはなんですが、「オンタイムで行けたらマジでラッキー」です😊
30分の遅延はむしろオンタイム...に等しい。
乗り継ぎを考えてるなら最低でも1時間半は見込んでいただきたい。

さて、私の会社は色々なスケジュールパターンがあって、基本国際線は3-5日家を空けて2日から最高9日間休みがあてがわれます。この休みというのも働いてる人のパーセンテージにより変わってきます。(その働き方によって給与に差が出る

今日は1日のみの出勤。ヨーロッパの都市を一往復してお終い、というもの。
4人で乗務(プラスパイロット2名)しますが、うち2人はすでに今日の前に3日間ヨーロッパ便を一緒に飛び今日が最終4日目。私ともう1人は今日だけ参加します。

今日はポルトガルはリズボンへのフライトでした。オランダからはヨーロッパ路線の中でも”長距離“となると3時間。(他にはヘルシンキも3時間)
パッセンジャーリストと呼ばれるお客様の名簿がiPadに出てきます。
車椅子や機内持ち込みのペット、乳幼児やその他諸々特別なアシストが必要なお客様の情報や、お誕生日、乗り継ぎ便情報や機内でのサービスの手順何度も載っています。
パッセンジャーリストを見てまずはそう言った特別なお客様を確認したあと、絶対するのは日本人の名前があるかどうか!😊

東京、大阪便とともに現在オランダ人乗務員に大人気なため、なかなかリクエストが通りません。自宅で6歳の娘と話す以外、本物の生身の日本人と(言い方w)話す機会がほぼありません。
なので名前を見つけたら、そのお客様の雰囲気にもよりますが(たまに絶対話しかけんなオーラの人がいるのも事実)サービスの途中で話しかけます。できるだけ日本語でサービスできたらなと思う気持ちも相まってです。(ほんとは私が日本語を喋りたいw)

今日は2組のカップルが乗ってらして「日本人ですね?」と声をかけると向こうも「え!日本人のCAさんいるんですね!」と話が弾む。あー楽しい😀
長いヨーロッパ便とはいえ、3時間、機内も狭いし、他にもお客様がいるので満席なので長々とお話しはできませんが、私にとっては母国を感じる貴重な時間。

私に会社にどれくらい日本人クルーがいるのかと問われ、コロナ前は日本にベースがあり100人弱の日本人が在籍していましたが、現在日本ベースは実質上閉鎖、日本人(国籍保持者)はアムステルダムベースで5人。(日本人とのミックスなど、日本語が話せるクルーがいたりもしますが、生まれも育ちも日本の生粋の日本人は5人のみ)
そのうち私ともう1人だけがヨーロッパ路線と国際線を乗務しているので(あとの3人はビジネスクラスを担当しているので国際線のみ)、もし見かけたら貴重なのです。笑

今日のお客様にも「絶滅危惧種!」なんてはなしをしてひと笑い。

他のヨーロッパの航空会社はどこも一定数日本人CAが在籍しているというのに、私の会社においては絶滅危惧種。
また日本のお客様がたくさんヨーロッパへとお越しになって、「日本語」が「日本人CA」が必要となりますように
以前よりは増えたとはいえまだまだ日本人観光客は少なく(というかヨーロッパにはそれこそヨーロッパ他社(日本人CAあり)で飛んでるのかな?)、会社はまだまだ必要ないだろうと判断しているようです。

絶滅危惧種を救うため、とはいえ早急に増加するとは思えませんので、ぜひ絶滅危惧種を見るために、探しにオランダにみなさまいらしてくださいね。笑
ガラパゴスのロンサムジョージとまではいきませんが、5人の日本人が今日も青い飛行機の上でお待ちしております。あははは

あと数ヶ月するとオランダはチューリップの季節に。一年で1番オランダがオランダらしく(というか-“思い浮かべるオランダ”らしく)なる季節。日も長くなるし、気候も少し涼しくて過ごしやすい。まだまだ逆を言えばアジアからの観光客は少ないのでむしろ今が観光しどき😊

あとこの飛行機の遅延問題も冬よりは天候が良くなる(雪と風)ので、緩和されますし(苦笑)
オランダのみならず、ヨーロッパのどこでも気候がいいので、ヨーロッパ旅行なら春が1番!と私は思っています

なんか、ひたすら観光誘致な記事になってしまいましたが 今日はここまで!日本語喋れてウキウキなさやでした

それでは、また!Doei!

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