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性被害の実体験について書きます


ジャニーズ事務所の性加害問題について

個人的に当初は

「けっこう大ごとになるかもな」

くらいで見てましたが


最近は

「予想以上に、影響が大きそうだな」

と思いながら見ています。


別にわたしはタレント事務所について詳しくもないし

テレビ関係者でもなんでもないので

そこについてのコメントは特にしませんが


わたし自身が性被害に遭った経験があるので

そのことについて少し書きたいと思います。


「性被害にあった」と言っても、実害?までは及んでおらず

その手前でわたしは拒否することができました。


ので、まずないとは思いますが

加害者を特定したところで証拠は何もないですし

犯人探しはしないでくださいね。


あくまでも、私個人の判断や感想を交えつつ

当時の状況を書いていきたいと思います。



「同性の性加害」と「異性の性加害」の違い


最初に、ジャニーズ事務所の件を振り返り

わたしの認識の整理をしたいなと思います。

(実体験の話は少々お待ちを)


ジャニーさんの青少年への歪んだ愛着」は

わたしが幼少期だった20年以上前から

世間的にも知られていたことだったと思います。


もっと言えば「ジャニーさんが性加害をしている」との噂も

世間に十分に流布されていたかなと思います。


とはいえ、我々一般ピーポーが実態を知ることはなく

有名な人はそうやって後ろ指を刺されるんだろうなー

くらいに思っていました。


当事者でもない限り、正直そこまでの関心も生まれないしね。


ただ「もし、これが異性への性加害だったら違ったのかな?

という気もしたので、整理してみたんですが


例えばAKBも、秋元さんはそういうことはしないけど

側近(No.2とかNo.3とかその辺)が枕営業をゴリゴリにやらせる

みたいな噂、ありますよね?


だけど、やっぱりこれも噂でしかなく

芸能事務所ってそういうとこなのかな?

くらいに流すのが、一般の受け取り方かなと思います。


ということで、何のための整理かわかりませんが(笑)

芸能事務所の性加害問題について

一般市民の受け取り方に「同性・異性」は大差ない

という結論に達しました。


そんなわけで個人的には

これからAKBに限らずグラビアその他を中心に

性加害について一掃されるように思います。


さらに言えば

国家権力(政治家や検察関係者)もおこぼれに預かっている

との噂もあるので(まぁ、事実だろうと思います)


テレビ業界がどこまで切り込むか、次第で

この問題の進む方向、速さ、到達点が変わってくるのでしょう。

(まぁ、テレビ局も…以下割愛)


では、本題に入ります。


19歳。大学2年の春。


だったはず。


親元を離れ、大学に進学したわたしは

最初の1年間、単位はちゃんと取り、バイトも始めて

そこそこ普通の大学生活を送っていました。


そして進級した2年春。


「英語をもっと勉強しよう!」と思い

「厳しいけどレベルは高い」と噂されていた英語の授業を履修することに。


1,2回目の授業を終え

「たしかに難しいけど、面白いな」と思っていたわたしのところに教授がやってきて

「hikoくん、英語もっと勉強しない?」

と声をかけてきました。


聞いてみると、ゼミは3年からだけど「英語を勉強したい1,2年生」も集めていて

講義の合間などにゼミ室でみんなで勉強している、とのこと。


実際にゼミ室に行ってみると5名くらいの学生がいて

みんなで勉強したり雑談をしていました。


それから2,3回ゼミ室に行き、よくいるメンバーの名前を覚えたかな?くらいのタイミングで

「合宿をやるから来ないか?」

と教授に誘われました。


内容は

・みんなで食事をする
・英語の勉強を泊まり込みでする

とシンプルなもので「楽しそうだな」と思いました。


ただ、一つだけ不安なことがあり

その教授は「ゲイ」なんじゃないかという噂がありました。


・まだ親交がそこまで深まっていない学生を合宿に誘う教授

・泊まり込みの勉強

・ゲイという噂


今思えば、もっと慎重になるべきだったと思いますが

実際に話をしていて悪意や下心は感じなかったし

単純に英語を学びたい気持ちがあったわたしは

少し悩んで「参加します」と返答しました。


勉強合宿


合宿地へ向かう車の中で

「これ、もしかしてやばくね?」

と気づきました。


今、振り返ると「なんてアホなんだ」と思うのですが

わたしはそもそも「どこでやるか」も「どんなスケジュールなのか」も

何も知りませんでした。

(場所が「札幌市内」であることくらいは聞いてたかな…🤔)


おまけに「お金はいらない」という意味を

教授が奢ってくれるんだ♪  ラッキー♪ くらいにしか思っていませんでした。


大学に集合し、教授の車に学生4人が乗り込み

「まずは銭湯で汗を流しましょう」

「それから、わたしの自宅で食事をしましょう」


・・・え?

なにそれ?

きもちわる…


他の学生がどう思ってたのかわかりませんが

その瞬間「おわったー」と思いました。


学生を集めて「いきなり銭湯」は、どう考えたって気持ち悪い。

そこまでの仲でもなんでもないんだから。


ゲイの噂とか、その辺をとっぱらっても普通に気持ち悪い

そう思いました。


だから、せめて「ゲイ」ではなくあってくれ

「ゲイ」だったとしても、それは隠してくれ


そう思いながら、銭湯をやり過ごし(ここでは何も起きなかった)

食べたくもない手料理を食べ(なんで手料理やねん)

そして勉強の時間になりました。


突然やってきた個室マッサージ


たぶん20時とかそれくらいから24時頃まで

真剣にみんなで勉強をしていました。


「銭湯とか手料理は気持ち悪かったけど、英語の勉強はちゃんとしてるし、下心はないのかな?」

と思っていたところに

「hiko、疲れているだろう?休憩だ」

と教授から声をかけられました。


そのまま別室に連れていかれ

「勉強には休憩が大事だ」

「マッサージをするから横になれ」

と言われました。


「マジでやばくね?」と思いながら横になると

教授がわたしの体を触りながら

「hiko、何か運動してるのか?」

「グッドマッソー♪」(Good Muscle)

と、半年前に膝を骨折する大怪我をして以来、部活を辞めてロクに運動していなかったわたしの筋肉を褒め始めました。


「hiko、素晴らしい筋肉だ」

「hiko、君は素晴らしい学生だ」

わけのわからない褒め言葉が続き

「あー、これ絶対アカンやつやん」

とわたしは確信しました。


それからしばらく、わたしへの質問や賛美がいくつか飛んできてテキトーに返していると

「hiko、君は興味はないか」

と、ついに完全にアウトな発言が。


「hiko、君はすばらしい」

「hiko、どうだい?」

確信的な言葉は使わずに、察してほしいニュアンスを込めてくる。

マッサージをする指にも力を込めてくる。



わたしは「こいつ、マジかよ」と思いながら

おそらく興奮しているであろう教授に

「いや、マジでないっす。もういいです。帰ります」

と答え、部屋を出ようとしました。


が、深夜0時を超え、終電もなく

タクシーで帰ると数万円…


「いや、ほんと無理だし、絶対ないです」

「残念です」

「泊まりますけど、朝一で帰ります」

そう伝えると、教授は寂しそうに部屋を出て行きました。


性被害未遂のその後


その事件以降、わたしは授業に行きませんでした。

行くわけがないですよね。


わたしは関係性的に断れる立場(キャラ)だったし

途中から勘づいていて半分面白がっていました。


いや、正直、面白さは2割くらいで

残りの半分が怖さ、もう半分が気持ち悪さ、でした。

今振り返っても気持ち悪くて、腹が立ってきます。


さらに腹が立ったのはその後で

授業に出席しないから単位を丸々落とし

英語は必修科目だったため翌年、別の教授の授業を再履修することに。


ここまでは自業自得なので許せたんですが

膝が完治して復帰した部活の、1つ下の後輩から

「〇〇先生が『hikoは元気か』って言ってましたよ」

と言伝が。


え?おまえ、何したかわかってんの?

きもい。きもい。きもすぎる。

いろいろひっくるめて、きもい。



以上が、わたしの性被害未遂のすべてです。


✏️__________


まとめとして「2つのこと」を書きたいと思うのですが

まずは性被害の解釈?捉え方?って難しいなと。


わたしは立場が弱くなかったから断れたけど

例えば「絶対に単位を落とせない」とか

「ここで英語を学ばなきゃ終わる」とか(どんな状況?笑)

仮にだけど、そんな状況だったら怖くても抵抗できないのかなーと思う反面


「いやいや、どんな状況であれ断る自由があって受け入れてるんだから、自業自得じゃない?」

と思ってしまうわたしもいます。


そんなわけで「性加害の裁判」をするつもりはないです。

ただ、そもそもの話が

「枕営業的なものが前提の(許される)社会」

はクソだと思うし、そんな強欲な人間に媚びへつらう人間や

さらに言えば「その媚びへつらいをよしとしている人間」全員

等しく終わっているなと思います。


現場に関しては見て見ぬふりでいいけど、遠巻きからでも制裁は加えようよ。


その人の仕事はやらないとか、クオリティ下げるとか、いくらでもやりようあるでしょう?

その積み重ねで、その人の仕事はショボくなり、その会社はショボくなり

自然と淘汰されるはずです。


ということで、わたしは道理を考えた結果

「ジャニーズ事務所および関係者を今まで通りは応援できない」ですし

「タレントは早くみんな退所して」と心から思います。


それくらい「性被害」って重いんだよ。


恩師への忠誠とか感謝とか、これまで積み重ねてきたファンの想いとか

そんな綺麗事で許されるような罪ではない。



いい加減、認識を改めよう。



✏️__________


あと、これは書くか迷ったけど

わたしは性的マイノリティーな人たちを

普通の人よりおそらく厳しい目で区別して接しています。


短絡的な表現をすると「避けてる」ってことになるんだけど

例えばマツコさんとか大好きだし、尊敬する性的マイノリティーもたくさんいます。


なんであれ「マイノリティーだからこそ抱える苦労」に向き合い、乗り越えた人というのは

人間的に素敵で、魅力を感じることが多々あります。


ただ、一般的にそこまで辿り着ける人は少なく

マイノリティーであることを恨んだり、翻って他者や社会に問題の原因を押し付ける「他責マン」の方が圧倒的に多いかなと。


そういう「見分け」をいちいちするのは大変なので

押し並べて、初見では避けるようにしています。


まぁでも、大変なんだろうなと想像はしています。

人から好奇の目で見られたり、気軽に打ち解けられる相手がいなかったり

その積み重ねで、物事の捉え方が歪んだり、非常識なコミュニケーションしか取れなくなったりするんだろうと思います。


今回の教授も、わたしからすると

「非常識なコミュニケーション」

ですね。


本気でわたしを落としたいなら

絶対にマッサージをしながら「どう?」じゃねーだろ笑



ということで、結局なにを伝えたかったのかよーわからん投稿になりましたが

みんな頑張って生きてこうぜ、って感じですかね。


正々堂々、かっこよくさ。

誰だって、何かの部分でマイノリティーなんだよ。

だからって、人を不快にさせていい理由にはならんやろ。



おしまい。

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