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やりたくない仕事はやっぱやらない方がいい

 フリーランスになると、どうしても生活の為に仕事を選んでいられない!ってなるのはあるあるだと思う。私も仕事を選べるのであれば、今のスタイルになっていないので気持ちは分かるのだが、タイトルと言っている事は違っている。

 少し前から私はライティングの仕事も引き受けていたのだが、そのライティングの仕事がやはりネックになっていて、時給換算で滅茶苦茶低いだけでなく、モチベーションを保てなくなりつつあった。

 やはり労力に対して見合わない成果の中では仕事って続かない。これはフリーランスに限らず、正規雇用やアルバイトでも同じだと思う。時給が低いなら、せめて働きやすい環境であればまだ続くと思う。まだね、まだ。ただ、時給も環境もきついとなれば、バイトは当然辞めてしまうし、正社員も違う仕事を探し始めると思う。

 フリーランスだってその辺りは同じで、よく対価の少ない仕事でも経験の為にと仕事を受けると思うのだが、それって経験値として高くないというか、寧ろ自信を無くすだけなのではないかなと思う。

 最近まで私は文字単価0.3円ぐらいの案件をいくつかやっていて、タイミングの速さがあれば補えるかなと思うぐらいの想定で受けていたのだが、やはり文字単価の割にルールが多いのと、修正が多すぎて時間をかけたくなくなってしまっていた。

 発注内容も文章力の上がりそうにない内容という事もあり、依頼を受ける度にやる気がどんどん下がり、ただライティングのやる気を削ぐだけの仕事となってしまった。

 文字単価の低い仕事を行うのであれば、リサーチに割く時間を減らしたり、書きやすい内容のものを選ばないと続ける事は難しい。文字単価が高くてもルールが滅茶苦茶厳しいってなると、それはそれで微妙だなと思うライターも多いだろう。

 何より私の本業はライター業ではなく、あくまで音楽家だし、最近はとあるイベントの広報とPAもやる事になった。広報で恐らく文章を作る仕事も出てくると思うので、それならいっそ今のライター業務は終わりにして、違う取引先でお世話になる事を考えた。

 というのが最近というか、ここ数日の出来事である。

 勿論世の中やりたくない仕事をやるのも社会人だと言われてしまえばそうなのだが、それはあくまでその仕事を専業にしていてそれで生きていくと決めて働いている場合だ。半年前までの私の接客はそのようなスタンスだった。

 しかし、別の仕事を抱えており、本当にやりたい仕事を実行している最中に、やりたくない仕事を抱えている場合は話が全く変わってくる。

 やはり人はどうしてもやりたくない仕事というのは気持ちが沈んでしまい、その仕事は勿論の事、日ごろから慣れている仕事や好きな仕事、家事なんかもやる気を削いでしまう。

 そのような状況で、単価も低い仕事をずっと続ける意味ってあるだろうか?無いよね。

 絶対お金になる仕事か、お金じゃなくてもやりがいを持って行ったり、楽しく出来る仕事であれば良い。そのどれもが欠けていて苦痛と感じる仕事であれば、モチベーションを維持する事は誰でも難しいだろう。

 その案件が出来ないというのはスキル不足というのもあるかもしれないが、今のスキルで出来る仕事だって無い訳ではない。ちなみにもう一つやっているライター仕事は案件が少ないが、比較的楽に仕事が出来ているので、やはり仕事の探し方でも変わってくるのだと実感している。

 どうしても仕事を選んでられない時期というのはフリーランスならあると思うのだが、それは本当にやりたい仕事を犠牲にしたり、今抱えている仕事のモチベーションまでやる気を削いでしまうような仕事であれば、それはきっと引き受けないほうが絶対に良い仕事だと思う。

 自分の精神面を脅かす仕事は、キャパシティオーバーを招く可能性が高いので、せめて他の業務のやる気まで削ってしまう仕事は素直に手を引く事を勧める。

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