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【キャリア幸福論】心は無いものと考える|ハラスメントを憎んで人を憎まず。|正解なき時代の『納得解』の見つけ方

今回はあなたのキャリアにとって
大切な3つのお話があります。

難しい話ではありません。
なるべく簡潔に
わかりやすく説明できるように
心がけます。


どうも
安心・安全と絆でつながる
キャリアコンサルタントのタルイです。
週イチでnote更新してます。


1つ目は「キャリア」のお話です。

私はキャリアコンサルタントの
資格取得にあたり

スクールで多くのキャリア理論
学びました。


そして
いざ実践で相談者の
お仕事の悩みを聴いているうちに
重大なことに気づいたのです。


「正解なきの時代」の
「キャリア理論」は
まだ存在しないという
事実です。


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現代はVUCA
(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)
な時代と呼ばれています。

今回のコロナ渦により
産業構造の変化が生じ

ますます変化のスピードが
激しくなりました。


既存のキャリア理論では

●AIやロボティクスやデジタル化に対応したキャリア構築法
●コロナ禍のような疫病に対応したキャリア構築法
●不確実性、あるいは複雑な変化が多発する現代におけるキャリア理論

これらのどれにも対応できません。


理論は現象の後追いでしかない

残念ながら
「理論」とはいつの時代も
後追いなのです。
いくつもの事例の集合知です。

しかし、
理論という正解を知ってから行動する

これでは現代の変化スピードに
対応するには遅すぎるのです。


また、ネットや書籍において
「成功者」と称される方たちは

一般人の方が真似できない
極端なことを言動をするので
その影響力から振り回されて
しまうこともあります。

過度に不安を煽るマスコミの情報にも

過度にキラキラする
個人のsns情報にも同じことが言えます。


私には幸いなことに、
15年間に及ぶ
経営コンサルティングで培った
スキルを応用することができました。


考えてみてほしいです。

経営には昔から『正解』がないのです。

もしも正解があったら、
潰れる会社など一つもありません。

あなたは
「潰れた会社は
 正解を知らなかっただけ」

と思ったかもしれません。

ですが、
もしみんなが
その正解に沿って経営すれば、

どこも差別化できず、
みんな同じような商品とサービスと
同質化してしまうので
やはり経営にはならないのです。


経営というのは最初の想定通りに
行くことはまず不可能です。


ですから勇気をもって
挑戦することになりますが

「一か八か」でやるのは、
ただの無謀行為です。


では、解決策はどうするのか。


解決策は「納得解」を
求めるのです。


納得解とは、未検証だが、納得できる「解」です。
これは正解のない課題では
有効な戦略なのです。

先程の「一か八か」と
二者択一な答えの出し方ではなく

一と八の間には二.三.四.五.六.七と
6通りも解答があるのだと
考えてみるのです。

そのためには
自分中心に考えて
答えを出すのではなく、
他人の考え方、知恵や技術なども
取り入れてみる。

簡単に言ってみれば、
頭を柔らかく使っていこうと
いうことです。

私は、
もしも大人の階段があるとしたら
正解から納得解を探す過程で
必ず、踊り場があると考えてます。

また、正解を求めるのをやめないと
自分の中の『べき論』が強くなり
行動も引きこもり、
感情もキレ気味になります。


もう一つ大切なのは 

事が起こる前に
考えておくことです。


米国ミシガン大学の研究チームが
行った調査です。

我々がする心配事の約80%は
実際には起こらないというのです。

そして残りの20%のうちの80%である
16%もあらかじめ準備しておけば
対応可能なものなのだと言います。

つまり、私たちの不安に思うことは

実際には96%起こらない
取り越し苦労であり

残りの4%も自分ではどうすることも
できない出来事というのが

あるがままの姿です。

過去をあるがままに受け入れる
まず過去に対してのバイアスは
文字として記録に残すことが有効です。


過去に悔やまず、未来に怯えず
常に複数の選択肢を
事前に用意することで
「今ここ」に集中できます。



2つ目は「心」のお話です。


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キャリアコンサルタントには
心についての知識が必要です。

なぜならば
現代人はほとんどは
心をすり減らしながら
働いているからです。

現代には心にまつわる疾患で
溢れてます。


私はフロイトやユングから
認知行動療法まで
たくさんの心理学を学びましたが


私は基本的なところで
壁にぶち当たりました。


心というのは身体のどこにあるのか?


その答えを知るために
脳科学についても学びました。

多くの哲学者のように
心を疑うアプローチもしました。

また、
多くの宗教家のように
心を信じるアプローチもしました。

それでも残念ながら、
相談者の心の悩みには
寄り添えませんでした。

心理学というのは心の癖心の病気に、
名前をつけることはできますが
心自体を治すのは難しいのです。

心を治すのは専門家の仕事なのです。

心の専門家でない
私にはどうすることもできない。

15年コンサルタントをやってきた
私の矜持には耐え難い現実です。


そんな私が導き出した答えは...


一旦、心は存在しない
ものとして考える。


念のために誤解なく伝えたいのですが、

私は心を持たない
残虐非道な人間になれ

と言っているのではありません。


「心」の話は
「幽霊」や「宇宙人」の話と同じです。

「私は幽霊が見えます」
「私は宇宙人に会いました」

と同じで、
存在の証明ができないのです。

相談者も私も、
存在がよくわからない「心」について
時間を費やしても生産性がないのです。


一旦、心が存在しないものと考え
心の病の相談者と向き合うことで
別の対策を考えることができました。


私は、脳の「自律神経」
注目したのです。

というのも、
相談者のほとんどが
運動不足、デジタル依存、
不眠傾向、食生活の乱れといった

自律神経と関係の深い事象が
共通しておりました。

また、心理学の最先端である
認知行動療法3.0が
「マインドフルネス」であることから

心理学も
心よりは体感覚に寄ってきてます。


つまり心をケアするのではなく
自律神経をケアするのです。

実際に私も自律神経を整えるために
筋トレや温冷交互浴を中心に
やってみました。

3ヶ月で自分の身体が
健康に改善されました。


この一番の効果は
ストレスに前向きになれることです。

一つ嫌なことがあっても、
一日中嫌な気分にはならない

たとえ一日10個嫌なことがあっても
1個良いことがあれば
明日が楽しみでいられます。


このように考えることで
今まで、心やメンタルの問題とされて
専門家のカウンセリングと
投薬以外の解決策を見つけました。

あなたが抱えている
心やメンタルの問題は
自律神経を整えることで
変わる可能性があります。



ここで、3つ目の話の前に
お伝えしたいことがあります。


「自己肯定感」
「手放す」
「受け入れる」

このワードを最近は
よく聞いたりしませんか?

私はこのワードを
ある特定の相談する方が
よく口にする言葉だと気付いたのです。


それは職場で
「ハラスメント」を被っている
相談者からです。


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こちらの報告書をごらんください▼

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これは厚労省が
「職場のハラスメントに関する実態調査」
報告書を取りまとめたものです。

注目して欲しいのがこちらの一文です。

○ハラスメントを知った後の勤務先の対応としては、
パワハラでは「特に何もしなかった」が47%と半数近くを占めています。

なんとも、嘆かわしい事態です。


そして、もう一文

○ハラスメントを受けた後の行動として、パワハラ、セクハラでは
「何もしなかった」の割合が最も高かった。


これが現状なのです。


ここで私は、あなたに問いたい。


あなたは、
この現状が許せますか?


勤務先の約半数がパワハラに対して
黙認を決めつけ
受けた本人は泣き寝入りをする。


もしもの話です。

自分がその被害にあったときに
そんな自分を自己受容できるでしょうか。


確かに
あるがままに感情を受け入れることは
自己受容の大切な一歩です。

心から笑うことで細胞が活性化され
自己免疫力もアップします。

悲しむことで涙し、
カタルシスを感じることでも
同様の効果を得られます。


ですが、
怒りや憎しみはどうでしょうか?


ハラスメントを被った
怒りや憎しみの感情まで
本当に受け入れられますか?



自己肯定感についても
考えてみましょう。

自己肯定感を高めることが
必要といわれます。


本来の意味で自己肯定感を高めるには

自分も周りも世界も
肯定することが必要なのです。


しかし
最近の世間でいうところの
自己肯定感

自分さえ肯定できれば
周りがハラスメントだらけでも
構わない


私にはひどく乱暴な考えに思えます。


本当に自分が周りからハラスメントを
受けても自分を肯定できますか?


「手放す」ことも推奨されてます。

もちろん不要なモノであったり
不必要な感情も手放すことは
とても重要なことでしょう。

しかし...

人間の尊厳まで
手放していいのか?



「自己肯定感」
「受け入れる」
「手放す」

これらを念仏のように唱えれば
平穏が訪れるのでしょうか。

私は違うと考えます。

これらは、
ただの「思考停止」な状態です。


偉大なる指導者ガンジーは
インド独立の際に
「無抵抗主義」
貫いたとされています。

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ですが、これは誤解です。

ガンジーが貫いたのは
非暴力・非服従主義です。

社会的不正・圧政などに対して、
非暴力的手段によって
抵抗する主義です。


なにも私は、
一揆や反乱や改革を
過激に推進しているわけでは
ありません。


日本には、
世界でも例を見ないほど
働く人の権利を守る法律がある
国家です。


パワハラ防止法は中小企業でも
2022年4月から施行されます。

労働基準監督署、都道府県の労働局、
自治体の労働相談センターなど
相談するところはあります。


法テラス(日本司法支援センター)や
弁護士会でも相談を受け付けています。


きっちりと
改善をリクエストしましょう。


そして何よりも
あなた自身の苦しみと悲しみ、
怒りや憎しみの負の連鎖を
断ち切りましょう。

罪を憎んで、
人を憎まずです。


実はハラスメントをする人もまた
「苦しんでいます」

そして自分が苦しんでいる事を
他の人にも行うのです。

時に相手が傷ついていることにも
気づかずに

それをどうしようもなく
やってしまうんです。

だから、その苦しみから解き放つ
きっかけを与えてあげるのが
本当の優しさではないでしょうか。



ここまでをまとめます。

●キャリアの話をしました。

正解のない時代には納得解が
必要になりました。

納得解は自分の脳だけでなく、
複数の脳を使うこと
そして複数の選択肢を持ちましょう。


●心の話をしました。

実態のよくわからない
心のことは一旦忘れて

自律神経を整えて、
ストレスからの耐性をつくりましょう。

●ハラスメントの話をしました。

ハラスメントをする人も苦しんでいます。
お互いに苦しみから開放されるために
リクエストしましょう。


「心」「キャリア」「ハラスメント」

この3つはバラバラな事象では
ありません。

現代は「ワーク」と「ライフ」の
境界が曖昧です。

キャリア関連の課題だけでなく、
自分の生き方や関心のある
テーマについて、
考える場所が必要です。

私のこのnoteが
その考える場所であることを願います。


私が考える幸福について書き残します。

自分と価値観が違う面倒くさい人が
職場にいても普通に挨拶ができる。

朝は日の光が心地良いと感じられる。

家族や仲間と共に
食事ができる時間がある。

夜は一人ぼーっとする時間がある。


毎日ではなく
たまには美味しいものが食べられたり

穏やかでつつましく、
そして充実している。

そんな生きかたが幸福だと思います。



最後に、
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最後までお読みいただき
ありがとうございました。

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