タナトスとエロス【歌詞】

命より大切なものはあるの?

命の継承が脈々と受け継がれてる

生と死を繰り返して

新たな命が生まれ、夢を見た命が終わる


心は命より壊れ易(やす)きもの

心無くせば生きてけると信じてた

ただの灰に帰(き)すだけのこと

心の生と死を繰り返しては人は強くなる?弱くなる?

答えなんて無い


希望と絶望は背中合わせ

希望を見い出せば、絶望が追ってくる

絶望が迫ってくれば繰り返す中で希望の光が手を差し出す

今を生きることを切望する中で生と死は切り離せない

花が咲き誇り、枯れゆくように


この残酷で暖かい世界は

すべてに生と死を与える

息をして吐いて、息を止める

苦しくなっても止(や)めない

意識を失いながらに紺青(こんじょう)の海に落ちてく


生きたいと願いながら、死にたいと切望する

その矛盾したものを心の残火(ざんか)に投げ込む

燃やし続ける命の輪

人知れず嘆き、痛み、後悔が希望より奇麗だとしたら

人はどちらを選ぶのだろう


もしも、人が希望の元に創られたとしてたら

命の継承は輪のように繋がるのだろう

何処(どこ)かで糸のように切れるのは心の生と死で心が壊れてしまうからだ

一筋の光が希望より強い光を放つのなら

人はそれを追って生きるのだろう

名も無き詩(うた)があったとして

それが一筋の光だったら、救済となるだろう


脈打つ感情の生と死を見てきた

脈打つ躯(からだ)で

美しき悪食(あくじき)なこの世界

普遍(ふへん)に続く命の継承

何処(どこ)まで征(ゆ)けば許されるのだろう

何の罪も無いのに心は蝕(むしば)む

何の罰もないまま懺悔する日々

罪無き者たちよ眠れ


もし、一輪の野草ならば

生命のある限り絶え間なく生きることを渇望するのだろう

一面咲き誇る花になる

命は生きることを望むものに訪れる風

心の居場所を見つけは見失い、見つけは見失う

産まれた時、最初に見えるものは何?

最期に見えるものはどんな光景なのだろう


さあ、罪無き子よ、眠れ

さあ、罰無き子よ、眠れ


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