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同じ経験をしていても、成功できる人としない人を決めるある習慣とは?

フォレスト出版編集部の山田です。

ビジネスパーソンならば、仕事で成功している人がどんな習慣を持っているのかは気になるところかと思います。特に、一度切りの成功ではなく、ずっと成功し続けているとなると、その人が常日頃から心がけていることに秘密が隠れていそうです。

本記事では、『勝者の思考回路 成功率100%のブランド・プロデューサーの秘密』(柴田 陽子、幻冬舎)から成功し続けている人がどんな習慣を大切にしているのかについてご紹介させて頂きます。

著者は、話題の商業施設のブランディング、さまざまな企業の商品開発、店舗プロデュースを手がける今もっとも人気なブランド・プロデューサーになります。例えば、「渋谷ヒカリエ」、ローソン「Uchi café Sweets」などのブランディングを手がけて大ヒットさせました。

そんな著者が成功するためにとことんこだわっているのが、目の前にあるすべてのことに対して感想をもつことだそうです。

なぜ成功するために感想をもつことが大切なのでしょうか。

その理由は、成功できるか否かを決定づけるのは、経験の多寡ではなく、そこで「何を思い、感じられるか」だからだそうです。つまり、いろんな経験をしていれば成功できるというわけではなく、経験したことに対する感想の持ち方と持つ量こそが重要なのだと著者は主張しています。

また、感想をもつ対象は特殊な経験である必要はなく、日常の当たり前の中にあるすべてが対象であると言っています。例えば、著者の場合は下記のように感想を持つそうです。

 たとえばタクシーに乗っただけでも、私はいろいろな感想を持ちます。
 「Suica決済が使えないタクシーに乗ったとき、以前は、運転手さんは『(そんな機械なんて)ないよ』と言ってたのに、最近は『すみません、(この車では)使えないんです』と言うようになっている。この言葉のちょっとした差から、Suicaが使えるタクシーがかなり増えていることが明らかだ」

ただし、感想を持って終わりではなく、そのあと何をするかも重要になってきます。例えば著者の場合、上記の感想を持った後に次のように思考を深めるそうです。

 そう感想を持つと、私の場合は、すぐにSuicaの普及率を調べます。そこから「外国ではどれくらいキャッシュレスが浸透しているだろう?」「いずれ日本もキャッシュレスが普通になる。もう長財布は必要なくなるな」と思考が進んでいきます。

最後に、著者は感想をもつ習慣について次のようにまとめています。

どんなに小さなことにでも、丁寧に反応する。
どうってことないものに対しても、感想を持つ。
それを心の中でちゃんと受け止める。
そこを起点として、考え方の枝葉をつくっていく。
そして、いくつもある枝葉を修正しながら、方向をひとつに定め、そこに向かって、言葉や行動に移していく。

以上、成功し続ける人が行っている習慣についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。

経験が人を育てる、とよく言われますが、経験の種類や量ではなく、いかに当たり前の日常の中から学びを得られるかが成功を決定づけるとのことでした。

普段と違う体験をしたときは、誰でも感想を自然と持てると思います。一方、今目の前にある些細なすべてのことに対して感想を持つとなるとハードルを感じられる方も多いのではないかと思います。

しかし、この目の前のことすべてに感想を持つというのは、「今ここ」に注意を向けて、丁寧に生きるという「マインドフルネス」にも繋がってくるのかなと思います。つまり、感想をもつ習慣を身につけることで、仕事の面だけでなく精神的な面でもさまざまなメリットを享受できるのではないかと考えられます。なので、もしご興味あったらぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

※先週の下記記事の続きに関しまして、本日書籍を自宅に置いてきてしまったため、次回ご紹介させて頂きます。申し訳ございません。


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