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【一点突破戦略】お客様の脳内検索第1位を獲るために重要なこと

こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
 
京都のお土産と言えば「八ツ橋」、北海道のお土産と言えば「白い恋人」、仙台のお土産と言えば「萩の月」、沖縄のお土産と言えば「紅芋タルト」、東京のお土産と言えば「東京ばな奈」……。

「○○と言えばコレ」は、商品開発はもとより、商品販売においても、大きな武器になります。
 
唯一無二のプレミアムリッチ商品・サービスを、全身全霊をかけて1点開発し、それを「ヒット商品」にし、収益を上げる――。
 
そんな一点突破のヒット商品に共通するのは、「○○と言えば」から連想されるブランディング、ネーミングにあります。自社商品・サービスを唯一無二のものにできたときに勝ち取れるものでもあります。
 
超話題の人気商品本格ボロネーゼ専門メーカー「ビゴリ」のオーナーにして、事業創出・業務改革コンサルタントの石川潤治さんは、新刊『たった1つの商品で利益を上げる』の中で、「○○と言えばコレ」の「コレ」に入るためのブランディング、ネーミングの大切さについて、詳しく解説しています。今回は、その該当箇所を一部編集して公開します。
 
ちなみに、著者の石川さんは、「ボロネーゼと言えば【ビゴリ】」というブランディングに成功しています。

 人々は、何かを探す際に「検索」を行ないます。ネットなどで幅広く検索する前に、多くの人は自身の過去の経験や知識で「〇〇と言えば」を探します。この脳内検索の「〇〇と言えば」の選択肢に、自分の商品が入ることは非常に重要なことです。
 たとえば、任侠もの映画の代名詞と言えば「健さん」こと高倉健でしょう。
 もちろん任侠もの以外にも「幸福の黄色いハンカチ」や「鉄道員」「ブラック・レイン」「新幹線大爆破」「八甲田山」など多数の映画で主役を務めた名優ですが、亡くなった今でも私たちの脳裏には「健さん=男の中の男」というイメージがこびりついています。
 ここまでさまざまなプレミアムリッチ商品を紹介してきましたが、共通して言えるのは、お客様に「これを買うならここ」と認識されているということです。お客様の記憶にどっしりと根を下ろし、脳内検索順位で上位をキープすることが重要なのです。
 私たちは何かを「しよう」と思ったとき、必ず頭の中で検索を行ないます。
 何かを買おう、何かを食べよう、誰かに頼もう、どこかへ行こう……と何かにつけて私たちは必ず検索を行ない、しかも、それは自動的に行なわれます。
 そんなときに、パッと「ここだ」と思いつき、店舗やサイト訪問などのアクションを起こしてもらうためには、言ってみれば健さんのように〝顔のある〞商品や店やブランドでなければいけません。
 そんな店になる方法が「専門店」になることです。
 一点突破主義によって何かの商品だけを突き詰めている専門店になると、お客様は自然と「何かあるな」と思ってくれます。専門的と銘打つことで「よほどこだわった何かすごいことをやっている」と感じてくれます。
 そして、そういう印象を植えつけることができれば、商品であっても店であっても場所であっても、お客様の脳内検索の上位に来ることができるようになります。
 これに対して、ファミレスのような何でもある全方位な店は、役者でたとえるならば「エキストラ俳優」たちになります。
 ファミレスもエキストラ俳優たちも、もちろん必要な存在ではあります。ですが、一人メーカーが勝ち残っていくときに戦略として考えるべきは、「顔のある俳優=専門的な商品・サービス」です。
 専門店になればなるほど必然的に商圏は狭まっていきます。より多くのお客様を集め、売上を上げていくためには、商圏を広げていくことが必要になります。
 ですが、一点主義でも広げていくことができるのが今の時代です。
 
 ここまでにお伝えしたとおり、SNSの躍進によって、今の時代は誰でも何かの情報を発信でき、そこに注目と賞賛が集まる世界です。言い換えれば、誰もが「こんなおもしろいものがあるよ」と伝えたがり、常にネタ探しをしている〝1億総ネタ探し社会〟なのです。
 そこにあなたのプレミアムリッチ商品を伝えたくなるネタとして投入することができれば、すでに専門店が流行る土壌ができ上がっている世界では、注目・拡散されていくことは充分に可能です。
「〇〇と言えば」というフレーズを具体的に決め、お客様が脳内検索をしたときに、猛スピードで1位を勝ち取れる商品開発を意識してみてください。誰かの脳内1位を勝ち取ることができれば、拡散によって大勢の人の脳内1位も得られる可能性が高まるでしょう。それができれば、あなたは「〇〇といえば」という分野における定番商品を開発することに成功している、と言えるでしょう。

【著者プロフィール】
石川潤治(いしかわ・じゅんじ)

株式会社ジェイ・イシカワ 代表取締役社長。事業創出・業務改革コンサルタント。
1970年大阪府大阪市生まれ。学生時代に30種のアルバイトを経験。当時より、起業の夢を抱く。大学時代から起業したり会社員になったりを繰り返し、1999年、PCCW JAPAN(香港・通信事業者)に入社。ブロードバンド事業の創出をする新規事業開発室長を務める。2001年、株式会社ジェイ・イシカワを創業。自身が持つ特許(2002-320045)リース・管理および、事業創出コンサルの道を歩み始める。2002年、ワーナー・ブラザース・ジャパン(米国・映画メジャー)入社。部門のDX化を軸に業務改革を推し進め、クリエイティブシニアマネージャーを務める。2011年、株式会社ワールド(国内・アパレル)入社。業務改革推進本部・物流統括部長を務める。2016年、長年に渡るコンサルティングで軸としてきた「一点突破による売れない時代の売れる戦略」を具現化すべく、ボロネーゼ専門店ブランド「ビゴリ」を立ち上げ。ボロネーゼという単一メニューだけのフランチャイズで30店舗もの加盟店を有し、各大手メディアでも取り上げられる。現在、「中途半端を捨て一点突破」「ファンダムに不況なし」などをモットーに、40社を超えるさまざまな業界のコンサルティングを行なう傍らで、個人の方々に独立や転職を有利に進める実践的手法の勉強会を定期的に開催。社業理念は「スピード、柔軟性、一点突破力を発揮し、小よく大を制す」。

いかがでしたか?
 
この「一点突破戦略」は、飲食店オーナーはもちろん、中小メーカーや個人事業主、各サービス提供者など、多くのビジネスに活かすことができます。大手には決してできない、中小零細だからこそ可能なビジネス戦略の重要エッセンスを徹底解説したのが、新刊『たった1つの商品で利益を上げる』です。全国書店の「ビジネス」「起業・副業」「店舗経営」などのコーナーで絶賛発売中です。興味のある方はチェックしてみてください。

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