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孤島の窓辺から #022「人生を変えるほどの偶然よりも」

不思議なことですが、
「一つの偶然」で人生が大きく変わる人たちを
今まで幾度か見てきました。

たとえば、ある会社では成果が認められず、
人間関係もうまくいかずに、
別の小さな会社に転職したものの、
その新しい職場では大きな活躍を果たして、
数年後にはその会社を任されるまでになってしまった友人。

また、新婚旅行で夫婦で北欧に行った際、
現地フィンランドの風土や人びとの暖かさや
その穏やかな日常の雰囲気に魅了され、
北欧への移住を決めてしまった人もいます。

偶然というのは、
ある意味では必然なのかもしれませんが、
そうしたことが、
その人の人生を大きく変えてしまうということが
時としてあるものです。

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また、人生が大きく変わるといえば、
「お金を手にした時」もそうかもしれません。

アメリカはロースカロライナ州で、
薬局で薬を買ったついでに、
たまたま買ったスクラッチクジで
なんと1億円を当ててしまった人がいるのだそうな。

ある日突然、1億円が舞い込んできたら、
自分はどう感じるのだろうか。
生活はどう変化するだろうか。

しばらく窓辺で海風に当たりながら
思いを巡らせていたんです。

ちなみに、
よく言われる話ですが、
宝くじの高額当選者の多くは実は不幸な末路を
送ってしまうことが多いのだと言われます。

それはなぜかといえば、
「お金の使い方」を覚える前に、大金を手にしてしまうから。
「お金を守る」すべを知らずにその多くを
消費に向けてしまうからなんですね。

収入以上に計画性のない借金をしてしまったり、
高級品の購入やギャンブルに手を出してしまう。
蛇口を開きっぱなしにしておけは、
そりゃ水もだだ漏れになるもの当然です。

だから僕は宝くじの当選者の話を聞くと
内心、その人の将来を心配してしまうんです。
(妬みではないですからね?笑)

ただ、今回のニュースで
そんな危なっかしさを感じないのは、
幸運な1億円の当選者が、
お金の運用をよく知っている銀行家だったということ。
彼は消費ではなく、投資にそのお金を回すらしい。

こんな時代だからこそ、
お金を必要としている企業や事業に
個人を通じてお金がきちんと巡っていけば
それもいいことだなと、胸をなでおろすわけです。

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ちなみに、僕には残念ながら
未だ人生を変えるほどの大きな偶然はありません。

でも、そんな大きな偶然よりも
「小さな偶然」とはたくさん出会いたいとは思うんです。

何気なく歩いている時に、
美しい花を目にするとか、

ふとした人の優しさに触れるとか、

夜空を見ながら流れ星を見かけるとか。

そんなちょっとした「小さな偶然」でいい。

大きな一つの偶然ではなく
そんな小さな偶然に毎日出会いたい。

こちらの方がよっぽど経済的だし、
毎日穏やかに、安心していられるとも思うんです。笑



最後までお読みいただきありがとうございます。毎日時間を積み重ねながら、この場所から多くの人の毎日に影響を与えるものを発信できたらと。みなさんの良き日々を願って。