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恩師との会話

2022年 6月6日

親戚との会話を通して新たな学びを得たとはいえ、自分の習い事にて自分の精神の乱れに気づくことができた。やはりまだ友人とかとはまともに話せる状態じゃないんだろうなと思う。そんなこともあり、さらにアドバイスを求めるため、数日前からある人物に連絡を取り、直接会いにいくこととなった。

その人物とは僕の高校時代のサッカー部の顧問に当たるK先生である。K先生には本当にお世話になったともに、サッカー部で先輩から戦力外通告を受けた自分を信頼してくれて、また戦力として数えてくれた。戦力外通告を受けたことがある人にしかわからないと思うけど、自分の存在意義がわからず、その組織から消えるべき存在かつ居場所を感じられなくなる。そんな状態の僕でも信頼して戦力として数えて、起用してくれたK先生には本当に感謝していた。今の自分の状態に対しても何か言ってくれると信じて、久しぶりに連絡を取り、会うことになった。

しかし、会いに行かなければならない場所が僕にとっては地獄のような場所出会ったことから、母校まで行くのには抵抗があった。自分が入学する前と後の印象が違いすぎるそんな学校だった。「多様性を認めよう、どんな人でも等しく接していこう、個性を重要視しよう、誰でも評価される、受け入れてくれる」などとほざいているが、実際のところは違うと感じる。絵空事でしかない。もちろんすべてを否定するつもりはないが、在校生や卒業生が言っている良いことなんて3割くらいしか合ってないと思う(もちろんこれは個人の感想)。あの場所では表に出て輝いている人しか評価されないかつそんな人しか他者から尊敬されたり、慕われない。例えば、体育祭や文化祭の重要な役割を担った人物、委員会の幹部、体育祭や文化祭で活躍した人物、部活動のエース的存在、校内の美男と美女などキラキラしている人しか正直評価されないし、受け入れてもらえない。逆に影で頑張る人たちはほとんど評価されない。上記に記載した人たちの活躍のために地味ながら、頑張る人たちなんてもはや評価されない。自分のそういった影で頑張る人の1人で全く評価もされなかったそんな環境が好きじゃなかったのだろう。だから他の生徒が堂々と我が校が世界一の学校と宣伝していたり、自慢げに他人に話すところがどうしても受け入れられなかったし、憎いと思うこともあった。そういったこともあったまたこの地獄の場所を訪れるのは、恐怖と不安もあり、抵抗があった。

そんな恐怖や不安ある中でも、僕はこの場所に再び足を運んだ。恩師からアドバイスを貰うために。母校に到着すると、そこには昔とは変わらない景色があった。たった3年じゃ変わらないものもあるわけだ。受付にてK先生に用があった来たと伝えると職員室の方からK先生が来てくれた。K先生も相変わらずだった。職員室前の椅子に座って話を始めた。K先生は今も学年主任を担当しているとのこと。またサッカー部の顧問も続けているそうだが、今はどちらかと言うと女子サッカー部をメインで担当しているとのこと。元気にやっているようで良かった。話題を変えて、自分のことついて話をする。ここ最近で様々な出来事があり、自分を無能に感じたり、価値を感じられなくなっていることを話した。

僕「ってな感じでここ最近、いろいろあって、自分を否定し続けて、自信を失っているんです。」
K先生「なるほどな〜。でもいろいろ出来事あって、自分をそんなふうに感じてしまうってところも全くわからないわけではないよ。」
僕「そうなんですね。さらにいつもこう思うんです。自分がもっと優秀であれば、自分にもっと取り柄があれば、自分の求めていたことを手に入れられたんじゃないかって。それで自分を否定したり、卑下してるんです。」
K先生「はいはい。そういうことな。まあ確かにそういう気持ちになってしまうのは、Rikuらしいわ笑。」
僕「いやそうなんですよ笑。しかも高校のときからずっとこれで。克服していかなきゃって自分ではわかっていても解決できていなくて。こんな感じだからこの前面識のない男性に叱られましたし笑。」
(面識のない人からの大事な説教を参照)

そういった話もして、自分のネガティブな部分が他人に迷惑をかけてしまうと考えて今は他人との関わりをあえて絶っているということも伝えた。
K先生「そうなんだな〜。Rikuなりに考えてそうしたんだな。」
僕「はい。今の自分は他人からしたら、不快でしかないし、楽しい人生を被害を与えるようなウィルス的存在なんです。」
K先生「まあ自分なりに考えて、それが一番いいと思ったのであれば、それでいいけど。でも自分の周りの仲間だってきっとそういった状況にいるRikuを助けてくれるような人はいるから少しは頼ってもいいと思うよ。そんな自分が迷惑だなんて思うなよ。」
僕「もちろん。そういう仲間がいることは僕も理解しています。けれど、やっぱまともに話できるかと言われると正直怪しいです。なので、今はこれが一番いいかと。でももちろん彼らとの関係は大事にしていきたいです。」
K先生「そうかそうか。ならいいよ。仲間は大事にしなよ。せっかくできたつながりなんだから。頼りたいときは頼ればいいんだよ。」

K先生「それで自分が抱えている課題を克服しようとしているんだっけ?それに関しては必要だと思うなら、続けていくべきだと思うよ。ただやっぱ抱え込みすぎるのは良くないと思う。」
僕「そうですね。そこは気をつけていこうと思う。」
K先生「うん、それでいいよ。あとね、さっき自分がもっと優秀であれば、自分にもっと取り柄があれば、自分の求めていたことを手に入れられたんじゃないかって言ってたと思うけど、それがすべてではないと思う。Rikuは優秀である、取り柄がある、ステータスがある人こそが価値があると思っていて、自分もそうでなきゃいけないと思い込んでるんだと思う。」
僕「もしかしたらそうですね。世間一般の考えに囚われているのかも知れません。」
K先生「うん。でもさ、それが必ず正しいとは俺は思わない。周りに合わせようとする必要はないよ。Rikuはすでに強みとかはあると思うし、その部分には自信を持つべきだよ。それがRikuという人間の良さなんだから。それを否定したら自分が損だよ。自分の悪い部分、足りない部分を克服しようとするのはもちろんいいこと出し、それに気づいて取り組んでいる姿勢は素晴らしいよ。ただそれだけじゃなくて、自分の良い部分に自信を持ちつつ、そういったところを伸ばす努力をしていくことも大切にすべきだよ。こうならきゃって考えじゃなくて、自分はどうありたいかってとこだと思う。」
K先生「そして何よりも自分は否定しないでほしい。Rikuは十分魅力がある人物だし、それに気づいてくれる人は必ずいるから。だから自信をもってくれ。前を向いて歩いてくれ。」
僕「はい!頑張ります。」

地獄の場所にまで来て、恩師と話せたことが何よりも良かった。恩師と話せたことで少し気も楽になったように感じる。恩師の話から学んだこととしては、人の関係を大切にすること、もっと仲間を頼ること、そして悪い部分、足りない部分を克服しようとするだけでなく、自分の良い部分に自信を持ちつつ、そういったところを伸ばす努力をしていくこと、これらを改めて実感できた。地獄にまで来て、話した甲斐があった。このように僕のために真摯に向き合って、どうしたらいいかを教えてくれるような場所はただの地獄じゃないのかも知れないな。そして頼れる仲間にも出会わせてくれる場所でもあると考えると、天国なのかも知れないな。どれだけ憎くても断ち切れねえもんだなあ。だからと言って母校に対するマイナス印象は変わらないが笑。
大切なことに気づかせてくれた恩師に感謝するとともに、これからも自分を見つめ直すことは継続していこうと思う。


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