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僕のプライスレス

大学3年の春学期にまでなってもテスト勉強を後回しにするクセは治らない。

でもテスト週間はすごい好き。テストの日程が迫ってくる一方で勉強を後回しにするこの背徳感にちょっとした謎の優越感を感じる。重要なのはテスト週間に勉強しないで無駄な時間を費やす。テスト週間ということに意味がある。
この時間が僕とって最高なのだ。贅沢なのだ。プライスレスなのだ。
例えるなら、家のトイレで要は済ましているのに、トイレに置いてあるマンガを読んでる時間。無駄な時間と思うのはわかっている。その時の自分にとっては贅沢な時間なのだ。何十分経った後、後悔することはわかっている。でもやめられない。
それでテスト週間の最高で贅沢な無駄な時間に何をするかというと

ボーっとする。これに限る。

そして嬉しく恵まれていることに我が家はベランダが広く、ボーっとしたいときは必ず外に出てベランダに椅子を出してボーっとする。ただただボーっと。
何も感じない。すると何を感じるか。

絶賛梅雨の時期だからか。少しジメッとしている。でも嫌いじゃない。香港の湿度が高いジメッとした気候が懐かしく感じる。時刻は6時32分。少し空が明るい。この時間まで明るいといよいよ夏を感じる。次第に風の音、目の前の桜の木の葉が風で揺れる音、虫がなく音。何も感じないことで、より何かを感じる。

この歳になって何も感じない時間がない。いわゆるボーっとする時間がない。
作ろうと思わないとない。
自分にはこうやって何も感じない時間が必要で大好きである。本当に何もしないけど僕はこの時間に生きている、地球・自然の中で生活していると実感する。
何か物足りなければ片手にカメラを持ったらいい、音楽をかけたらいい、本でも読んだらいい。何も感じず、生きていると実感するこの時間が自分にとっての非日常に感じる唯一の時間。

そしてこの最高で贅沢で非日常を感じるこの時間によく「天空の城のラピュタ」の主人公シータの名言を思い出す。かの有名な呪文をパズーと唱える前のシーン。

**土に根をおろし、風と共に生きよう。種と共に冬を越え、鳥と共に春を歌おう。
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はあジブリはいいな。ジブリ大好きだ!(勉強しよ)

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