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日記 居場所を見つけた半年

五か月ぶりに実家に帰る。実家で暮らしていた時の自分から考えると今の自分はほとんど奇跡のように感じる。結局高校三年の半年は一度も授業を受けず、午前中に保健室に顔を出すことさえままならなかった。ひどい時期はベッドの上から動けない日が何日も続いていたこともあった。そのころからまだ一年も経っていない。しかし、今私は一人暮らしをしながら大学に通い、交友関係も広がり、いろんな人とたくさん遊んだり、おしゃべりをしたりしている。不思議なものだなと他人事のように思う。

 まだ薬は飲み続けているし、不眠がひどくて夜中に同じうつ病で近所で優しい人だからという理由で先輩を呼び出してしまったりもしている。けれど、日常生活は送れている。

 私の所属している学部には、持病や障がいをもっている生徒も多くいるし、先生方は臨床心理士。高校にいたとき、私は珍しい存在だったが、大学では私のような人は案外ごろごろいる。皆何でもないようなこととして受け止める。というか私は軽度のうつなので、私よりも症状が重い人も多い。

 一年前の私にはこんな将来があるだなんて考えることも出来なかったと思う。なるようになるというが本当にそうなるとは信じてはいなかったと思う。居場所も環境も手に入れることが出来る部分もあるのだと思った。

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