小さな悪あがきを愉しむ、暮らしの見立て
わたしの愉しみのひとつ、暮らしの見立て。
『暮らしの整理帖』では、転生してもらうとも書きました。
まだまだ精進中ですが、気に入っている見立て品を書き留めますね。
わが家の見立て品5つ
最近の見立てピタリ賞は、こんな感じです。
カーテンのタッセル代わり
今時季のタッセルたち。
冬の気配を感じると、わが家では防寒対策として、カーテンをもう1枚追加しています。
合計2枚のカーテンを束ねるには、いつものタッセルでは長さが足りないのでした。
というわけで、部屋の中から集められたタッセル代わりの元の姿は、こちらです。
トレンチコートの付属品は、片方を落としてしまい、残る相方が用途宙ぶらりん状態だったもの。
タッセルとして太さもちょうどよく、夫のトレンチ分も欲しいくらい(ニヤリ)。
お気に入りの服のタグは、本のしおりとして使っていました。
冬の間だけ、赤い紐をちょっと拝借。絶妙な赤のスパイスを効かせてくれています。
そしてストールを購入したときに、いただいた巾着。
紐を使う機会はなかったのですが、質感、素材が好きで、巾着から外して保管していました。
タッセルとして巻いてみると、カーテンの色味と同型色で、落ち着いた雰囲気に。
そうそう。外したタッセル置き場も、元お菓子箱です。
一見バラバラなタッセルたち。
それでもわたしにとって違和感がない理由は、後半でお話ししますね。
亀裂が入ったタッパー
亀裂が入ってしまったタッパーは、アルコール消毒をして、綿棒のストックに。
このタッパーは、フルタイム勤務の頃、お弁当作りはハードルが高いわたしが「せめて家で炊いたご飯を持っていこう」と、ずっと使っていた物。
定位置が、キッチンから洗面所へスライドです。
フェイスマスク保管
毎晩のパックは、煮沸消毒をした美味しいジャムの空き瓶に。
ジャムをリピートしましたらば、次は何を入れましょうか。
キッチン調味料まとめ箱
掃除がラクなように置いている、調味料まとめ箱。
元は、衣類防虫剤が入っていた物でした。
やけに丈夫な容器。サイズ感もピッタリだったので採用です。
文具の引き出し
パソコン机の引き出しには、夫がお財布を買ったときの箱を。
素敵な青色に惹かれて、夫からバトンタッチ。
きっと収める物が変わっていくので、このくらいの収納用品が、わたしにはちょうどよさそうです。
見立てに共通していたこと、例外も
わたしの見立てに共通していたのは、どれも好きな物だということ。
元の形から外れても、トレンチの袖もタグやタッパーも、やっぱりどれも好きなのでした。
好きだから、バラバラな見た目でも、違和感なく部屋に馴染んでくれる。
違和感がないどころか、好きに囲まれてる感覚が増している気もするのです。
好きな物を持つ恩恵は、こんなところにも繋がっているのかもしれませんね。
ただ、例外もあって。
元防虫剤入れは、別枠ですよね。好きかと聞かれたら、そうではないですし。
これはもう「やけに丈夫な容器だな。何か使えないかな。」から、ひらめいたのでしょう。
見立てって、奥深い。これからも研究をつづけます。
見立てでやらないこと
見立てでやらないことも、決めています。
つい先日、長年連れ添ったアイロンが壊れた夫から「これブックエンドか何かにしない?ほら、そういうの好きでしょ?」と、見立て話を持ちかけられました。
見立ては好きだけれど…そのアイロンに愛着はないですし。ということで、手放しました。
物の流れが滞ってしまうので、線引きはキッパリ、サッパリとしておきたいなと思っています。
見立てを気づかせてくれた1冊
捨てずに、活かす。
漠然と"暮らしのアイデア"などで括っていましたが、見立てと気づかせてくれた1冊があります。
人それぞれ、見立ての定義ってあると思うのです。
これからの暮らしで、"わたしの見立て"の精度を上げていくのもまた、愉しみだったりします。
小さな悪あがきを愉しむ
見立てがピタッとハマると、ホクホクと気分よし。
わざわざ何かを買うこともないので、お財布にもやさしいのであります。
本来の役目ではないけれど、好きで思い入れがある物だから、いっそのこと使ってしまう。
好きを手放さない、わたしなりの"小さな悪あがき"でもあります。
暮らしの見立て。
地味なんだけれど、これって案外滋味。
じわじわと、でもたしかに幸福度が増す、わたしの暮らしの愉しみのひとつなのです。
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