塔 掲載歌(2022.9月号)
今月も心待ちにしていた会誌が届きました。
9月は若葉集 前田康子さん選で6首を鍵外に掲載いただいております。ありがとうございます…!
目次の2番目に載せていただき、うれしくて声が出てしまいました。
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飛び石のような日かげへとびこめば夏の余白はひんやり青い
遠くへは行けないけれどベランダにふたりの最寄りの月をながめた
慎重にことばを選ぶとおくても近づきすぎても測れない明日
波紋 眠らないまぶたは眠れない信号をただ瞬いている
疲れた顔じゃないほうの顔で夜ひとつテーブル向き合っている
上澄みをすくえば無色そのようにゆめの抜け殻ふかく埋(うず)めて
※ ※ ※
雰囲気が柔らかめの、自分でも気に入っていた歌を多く採っていただいてうれしいです。
2首目は月刊うたらばに選んでいただいた既発表。
3、6首目はとりばけいさんとのいちご摘みで作った歌でした。こうして日の目を見ることができて嬉しい。ありがとうございました。
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