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塔 掲載歌(2023. 9月号)

9月号では、吉川宏志代表選の新樹集に掲載いただきました(作品2 小林幸子さん選、6首)。
新樹集へ入れていただくのはこれで2回め。心からうれしいです。

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ゆうぐれは背中の時間届きたい思いばかりがのびてゆく影

ゆるせないことがゆるせず六月は雨のかたちの言いわけが降る

掴もうと手をのばすとき覚めるゆめあらゆる過去は液体だから

霧雨が脆さにしみる朝 追えば聲の、からだの、とけだしてゆく

ともだちの定義のちがうさみしさにすこし傾くバス停の夜

青いあおい酸素のいろの水族館みんなこころを泳がせにくる
/ 鈴木精良

※ ※ ※
今回は、かばんの土居文恵さん、アナコンダにひきさんとのいちご摘みの歌が入りました。また、成績はそれほどでしたが、自分で気に入っていた時庭歌会での歌を。酸素のいろの水族館がそれです。
皆さま、ありがとうございます。

#日記
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#短歌
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