見出し画像

熊野古道・歩き旅【2周目】序論

以前、一周目をコンプリートした際の記録を上書き・更新したガイドをUPしたんですが、補筆更新しても最新記事として上がって来ないようなので、改めて書く事にしました。

▪️きっかけ

熊野古道を歩き通そうとした元々のきっかけは、引越しです。昨年(2020年)新潟から大阪に戻る事になり新居に選んだ土地が中央区松屋町周辺でした。この辺りを散策すると街角に「熊野街道」の案内石碑が各所に立っているんです。最初「なんだこれ?」と思い調べたら、平安の昔からあった参詣道で、遥か和歌山県南部の熊野本宮大社へ繋がる道の一部だと分かり、一気に興味が湧きました。
丁度、仕事が無くなり時間も空いたタイミングでもあったので、興味本位、散歩気分でスタートしたのが、昨年晩秋。それ以来、どんどんウォーキングスキルも上がり、今年3月の中辺路(なかへち)歩きで、熊野本宮大社に到達しました。しかし、途中、スルーした王子やスタンプポイントも有り、また「熊野三山」という通り、熊野本宮大社だけでなく、新宮や那智も訪ねてこその熊野詣でだと分かり、間髪入れず改めて二周目を歩き出しました。
でも季節は春。気温が上がり、登山も汗だくになるという事で登山も含め山に疎遠になり、気付けば半年。秋になり、大阪へ戻って一年となる10月タイミングでウォーキングを再開させる事を決断しました。

詳しくは以下のマガジンからご覧下さい。

一周目は、兎に角250キロを歩き切る!事に重きを置いていましてスルーし過ぎたし、記録の写真も少な目でした。自身が事前に調べたように、今後訪ねてみたい人が迷子にならないように…と、二周目は、分かりにくいポイント等は丁寧に写真を撮っています。

▪️予習ガイド

さて。基本情報として熊野街道、熊野古道ウォーキングのガイドマップは大阪府や和歌山県がサイトやpdfデータ、和歌山に関しては紙のマップも用意していますのでご活用ください。

▪️大阪府

▪️和歌山県

熊野街道・熊野古道とは、どういう参詣道だったのか?という歴史的な話は多数の書籍が有ります。入口としては、岩波新書に「熊野古道」という本が有ります。電子書籍も有るので、歴史的興味がある方は御一読を。

また、興味深い本も有ります。
熊野詣が盛んだった13世紀、後鳥羽上皇の熊野詣に同行した藤原定家が、事細かに書いた日記について解説したのが「藤原定家の熊野御幸」。今でこそ、こういうnoteやブログで日々日記を書く人は多いですが、あの昔、事細かに記録したり、愚痴を書いたりというのは余程マメな性格だったんでしょうね。21世紀の今読んでも興味深いです。実は、実際熊野古道を歩いて各所の解説板を読むと、結構な確率で、この藤原定家が同行した後鳥羽院の旅に触れられています。
そういう意味でも予習として読むと、実際歩いた時の参考になるし、現代の景色を見ながら歩いてても13世紀当時をしのびながら歩き旅を楽しめますよ。

▪️スタンプ帳

正直、熊野古道ウォーキングと言っても殆どの方は、世界遺産に登録されたので、大阪府下のルートはスルーするでしょう。確かに大阪側は殆どが平地で、昔からの旧道も普通の生活道路と化し、味わいは少ないです。
観光面での意識も和歌山の方が意識は上です。
その一つがスタンプ帳。

熊野参詣道は、自分が歩いた「紀伊路」、世界的に人気の「中辺路」、海側へ大回りする「大辺路」、三重側からのルート「伊勢路」、高野山から南下する「小辺路」などが有ります。

(マップ:熊野本宮観光協会さんのサイトより)

このうち、紀伊路、中辺路、大辺路と高野山周辺について、和歌山県ではスタンプ帳を用意しています。ルート中にある九十九王子の一部や注目スポットにスタンプ台が置かれていて、それを押しながら歩く事が楽しみの一つになります。また、コンプリートしたスタンプ帳を送付(直接持っていっても可)したら、踏破証明書が発行されますし、記念品も用意されているそうです。
淡々と歩くより、モチベーション上がりますよね。

スタンプ帳は、上記サイトからpdfでダウンロードも出来ますが、ちゃんと製本されたものが有ります。紀伊路版は無料で、一部のスタンプ台に置かれてますし、中辺路版は1冊100円、紀伊田辺駅の観光案内所を始め、沿道の各観光協会で販売されてます。
ちゃんと出向く前に準備して下さいね。自分のように、スタンプを押したくても押印帳が無くて、半年ぶりに二度目の訪問で押せた!って箇所が有りましたから(苦笑)。

紀伊路スタンプ押印帳↑

中辺路スタンプ押印帳↑
雨に降られてビショビショの中、押したら見事に滲んでしまいました!次回二度目で到達したら、押し直さないと(苦笑)。

▪️まずは気軽に

登山、トレッキングと共通する部分だと思いますが、「いきなり中辺路の過酷な山道を一気に踏破する!」「時間が無いからキッチリ時間を計算して予定通りに刻む!」なんて無理ですw  まずは、散策気分で歩いてみて、面白くなるに従って、少しずつスキルアップしてゆけば良いと思います。
山頂に辿り着いた時の達成感!アレに似た感覚が有りますし、こちらは特に「信仰」の道ですし、実際歩けば分かりますが、山々全てがパワースポットのように感じます。元気と癒しを貰いに出掛ければ、どんどんハマるんじゃ無いでしょうか。

信仰と歴史と健康と。
色んな面白さが有ります。

では、次回記事からガイドをスタートさせますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?