パーソナルトレーナー藤井自伝204

ダイエットで脂肪肝になる!飢餓状態が引き起こす脂肪の蓄積!

今回は実は肥満体型でなくても脂肪肝になってしまう、という話をしていく。
むしろ脂肪肝は肥満体型じゃないほうが割合的に多かったのだ。
僕の出身の東海大学医学部の調べでは、脂肪肝の女性の内、なんと半分以上の54%の人が肥満体型ではないことが判明した。
つまり隠れ脂肪肝というやつである。
肥満と違って自覚症状がないため、非常に危険なのだ。

そしてこの脂肪肝、解消するためにダイエットをすることはとても大事なことなのだが、実はこのダイエット自体が脂肪肝を引き起こすことにも繋がる事がわかったのだ。
ただし誤ったダイエットに限る。
今回は脂肪肝になってしまう間違ったダイエットについてお伝えしていく。

まず、ダイエットはカロリーを減らしていくわけだが、過度な制限を行ってしまい、飢餓状態になると脂肪肝を引き起こすと言われている。

本来、脂肪肝の原因は、糖質の摂り過ぎであったり、過剰なカロリー摂が原因となることがほとんどである。
というのもこの飽食の時代に食べられないということがないためだ。
だからこそ過度なダイエット、過剰な食事制限が蔓延ってしまうという弊害もある。

そして、カロリーの減らしすぎや断食のしすぎが隠れ脂肪肝を引き起こすトリガーになってしまうのだ。
過度なダイエットを行ってしまい食事量が少なく、満足に栄養の摂れない飢餓状態になると、脂肪や筋肉を分解してエネルギーにしようと働く。

これは生きていくための自然な体の反応として問題は無いのだが、これが長期間続いてしまうと、どんどんと筋肉が減少したい車が低下していく、そして脂肪が分解されて血中に流れ込み続けると、血中脂質がどんどん増加し余ってしまう。
血中に脂質が余るとそれを処理するために肝臓に流れ込みどんどん溜まっていってしまう。
これが続くことで脂肪肝になってしまうという流れなのだ。

脂肪肝になると炎症が全身に広がり、インスリン抵抗性やゆくゆくはガンの原因にまでなってしまう。
更には基礎代謝の中でも大きな消費を誇るのは肝臓になるため、痩せにくい状態にもなってしまうのだ。

さらに完全な飢餓状態でなくても、体が飢餓状態と感じるだけでも脂肪肝になリスクが向上してしまう。
特に長期に渡っての糖質制限や、間違ったファスティングなどは本来は脂肪肝を解決する方法のはずが逆に脂肪肝になる原因になってしまうのである。

実際にケトジェニックダイエットのしすぎで脂肪肝になってケースもあり、長期で行うことによって、コレステロールの増加・肝臓の数値の悪化・非アルコール性の脂肪肝などを引き起こすことになりかねない。

ただ体重を減らすことが正しいダイエットではないのだ。
しっかりと体に向き合って健康的に正しい方法でダイエットを行うことが大事である。

続く

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