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取り組み開始から2年でRidgelinezが障がい者法定雇用率を達成!


こんにちは、富士通 広報の山下です。今日は、富士通グループのコンサルティング会社であるRidgelinezで、障がい者採用を担当する従業員が、わずか2年で富士通グループを巻き込み、障がい者法定雇用率※を達成した取り組みをご紹介します。

※障がい者法定雇用率:障害者雇用促進法43条第1項に基づき、 企業や公的機関は雇用する労働者の中に、一定割合以上の障がい者を雇用することを義務付けられており、民間企業の法定雇用率は2024年2月時点で2.3%。

Ridgelinezの人事部門で障がい者採用と中途採用を担当する斉藤は、自身も障がいを持っており、その経験を活かし、障がい者が活躍できる職場環境をつくることに情熱を注いでいます。今回のインタビューを通じて、障がい者雇用に対する斉藤の情熱や、Ridgelinezのユニークなアプローチ、そして、ウェルビーイングを加速する仕事とプライベートとのシナジー効果について掘り下げていきたいと思います。

Ridgelinez 斉藤の写真
Ridgelinez 斉藤

斉藤のプロフィール:
- RidgelinezのHR(人事部門)で障がい者採用と中途採用を担当
- 長野県白馬村在住(遠隔勤務)
- 副業として障がい者雇用支援会社を経営
- 富士通グループを巻き込んだ、グループ横断のノーマライゼーションイベントを企画・実行
- 2024年1月にRidgelinezの障がい者法定雇用率の目標を達成

障がい者雇用に関心を持つようになったきっかけは何ですか?

私自身が障がいを持っていることもあり、小さい頃から周囲のサポートを受けて育ちました。大人になった今、その経験を活かして社会貢献をしたいと考えています。学生時代から障がい者支援に関わり、特別支援学級の支援員や障がい啓発団体のイベントディレクションを経験しました。その後、インターネットの将来性に魅力を感じて入社した通信大手企業や外資系コンサルティング会社でHR(人事部門)の経験を積み、2021年にRidgelinezに人事担当として入社しました。
創業2年目のRidgelinezに入社した時は、障がい者雇用の取り組みが本格的に始まっておらず、法定雇用率の達成には至っていませんでした。そのため、改善を急ぐ必要があると行政から指導を受けていました。

Ridgelinezで障がい者雇用を推進する上で難しかったことはありますか?

法定雇用率の達成に向けて、社内の理解を深めることが一番の挑戦でした。そのために、制度整備とブランディングの両面から、障がいがある方にとってRidgelinezを魅力的な職場として選んでいただける工夫をしました。例えば、制度面では、ノーマライゼーション休暇や産業医とHRが連携したサポート体制の構築、障がいに関わる有資格者の配置などを新たに行いました。そして、制度づくりと並行して、障がい者向けのオウンドメディアを開設し、会社として障がいのある方へのメッセージなどを発信したことで、会社の採用応募数を倍増させ、内定受諾率を上げることができました。

このほかにも、社外のステークホルダーとのリレーションづくりや当事者が安心して働ける環境づくり、そして社内啓発活動を実施しました。
直近では、2023年末に「五体不満足」の著者で、政治活動など幅広く活躍されている乙武洋匡さんをゲストに迎え、障がいに関する啓蒙イベントを富士通グループ向けに開催しました。このイベントは、富士通の変革を全社員に伝えるための複合イベント「Fujitsu Transformation Now(以下、FxN)」の一環として、富士通の有志と共に実施されました。本イベントにはオンラインおよびオフラインの合計で350名以上の方々に参加いただきました。
また、イベント後のアンケートでは、FxN内で開催されていたすべてのイベントの中で最高得点となる満足度評価を獲得し、Ridgelinezと富士通の従業員に共生社会※について考える良いきっかけをつくることができたと感じています。

※共生社会:これまで必ずしも十分に社会参加できるような環境になかった障がい者などが、積極的に参加・貢献していくことができる社会

乙武さんを招いたイベントでのグラフィックレコーディング(作成:富士通デザインセンター フロントデザイン部 伊賀上 詩織)
乙武さんを招いたイベントでのグラフィックレコーディング(作成:富士通デザインセンター フロントデザイン部 伊賀上 詩織)

最近では、こういった富士通グループを巻き込んだ活動を意識的に増やしていて、Ridgelinezと富士通グループのノーマライゼーション推進を目指しています。

Ridgelinez 斉藤

今後はどのような活動を目指していますか?

今、自分は縁があって長野県の白馬村に住んでおり、そこでも様々な地域活動に関わらせていただいている中で、将来、地方における障がい者の課題解決に取り組みたいと思っています。特に、地方のバリアフリー化や雇用の職域開拓に関して、Ridgelinezと富士通グループのノーマライゼーション推進の知見を組み合わせれば、さらに大きな成果を生み出せるはずです。そのために、まずはRidgelinez発で富士通グループのノーマライゼーションを推進し、富士通グループが日本で一番ノーマライゼーションが進んでいる企業になるまで、私が牽引していきたいと思っています!

インタビューおわり。


富士通グループを巻き込んだノーマライゼーションの取り組みはスピード感を持って進んでいます!障がいやノーマライゼーションは、つい他人事と捉えられがちですが、意外と身近なもの。実は私、山下は精神保健福祉士というソーシャルワーカーの資格を持っており、昨年までボランティアで女性の福祉的労働を支援する特定非営利活動法人かおり福祉会の理事を務めていました。また、今回、写真撮影を担当したRidgelinez デザイナー 長谷川のお母様は、特別支援学校の先生を長く務められていたそうです。
インタビューをしながら、「次は3人でこんな施策をやってみよう!」という話で盛り上がりました。
DE&I※の中でも、本日は障がい者雇用とノーマライゼーションに焦点を当てて、Ridgelinezの斉藤の取り組みを中心に紹介しました。最後に、富士通グループのノーマライゼーションの様々な施策や富士通のサービスをご紹介します。

※DE&I:「多様性(ダイバーシティ)」、「公正性(エクイティ)」、「包含性(インクルージョン)」の頭文字を合わせた概念。 性別や年齢、出身地や価値観などの違いを認め合い、一人ひとりが能力を最大限に発揮できている状態を指す。

Ridgelinez独自の制度や施策

・ノーマライゼーション休暇
障がいのある方が、より安定してパフォーマンスを発揮できるように、月に一回、障がい事由での通院やリハビリに対して年次有給休暇とは別に有給の特別休暇を取得できる制度です。
・産業医による障がい者採用専門社員の就業フォロー
仕事をする上での様々な不安を少しでも和らげられるように、希望者には産業医面談を実施します。また、障がい者採用に関する資格を持ち、障がい者採用経験が豊富な担当者といつでも就業上の不安などを相談できる環境を整えています。
・PwD図書館
“障がい”をテーマにした本の選書展をオフィスで開催し、すべての従業員に興味関心を持ってもらうきっかけをつくり、また、本を通した交流をしています。※PwD=People with Disabilitiesの略で「障がい者」を表す英語表記。
・PwDサロン
障がいの有無に関わらず“障がい”といったテーマに対して気軽に意見交換を行い、ノーマライゼーションの取り組みに関する企画設計に協力し合えるコミュニティ形成をしています。
・手帳の学舎
“障がい”をテーマにした取り組みにフロントランナーとして活躍する方を講師にお招きしたイベントを開催し、従業員に対して新しい気づきを提供します。
※Ridgelinezの障がい者採用ページはこちら

富士通の制度や施策

・ワークスタイルガイドライン
障がいのある方との共生社会に向けた職場向けのマニュアル
・FBQ(FUJITSU BARRIER QUEST)
社内に存在する「障がい」を発見し、「当たり前とは何か」を考えるイベント企画です。クエストを通してゲーム感覚で身近なバリアに気づくことを目的し、参加者が実際にバリアフリー体験を行います。富士通のサービスでもノーマライゼーションに貢献するものがあります。
Fujitsu Software LiveTalk
発話者の発言を音声認識し、テキスト化した発言内容を複数端末にリアルタイム表示が可能。また、翻訳結果を表示することもできるダイバーシティ・コミュニケーションツールです。聴覚障がい者とのコミュニケーションやグローバル活動の支援ツールとしてご利用いただけます。
Ontenna
髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付け、振動と光によって音の特徴をからだで感じる全く新しいユーザインタフェースです。ろう者と健聴者が共に楽しむ未来を目指し、ろう者と協働で開発しました。
エキマトペ
駅のアナウンスや電車の音といった環境音を、文字や手話、オノマトペとして視覚的に表現する装置です。2021年7月に川崎市立聾学校で開催された「未来の通学」をテーマとしたワークショップをきっかけに、富士通株式会社, 東日本旅客鉄道株式会社, 大日本印刷株式会社 (DNP)が開発プロジェクトをスタートしました。
※富士通の障がい者雇用ページはこちら

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