見出し画像

やりたい事が見つからない子供のために

子供の将来への選択肢の提案・導き

子供が将来の決断をする機会はいく度かありますが、高校進学や就職をする年齢になったとき、その決断について親はどんなふうに導いていますか?

子供自身が強い意志でしっかり決断できていますか?
親が選択肢を提案して導いていますか?
もしくは親が決めていますか?

そこで今回は、子供の将来への初めての決断・高校の選択についてのお話です。

幼稚園のお受験や小学校のお受験もありますが、こちらはおおよそ親が決定していることなので対象ではありません。
自分で決定ができるくらいの年齢の子供のお話です。

今はほとんどの子供が高校へ進学しますが、親御さんは子供の高校への進学の選択をどんなふうに考えて、導いてあげていますか?
・家から近い
・子供の学力相当の学校
・将来なりたいものがあって子供が希望する
・就職率のいい学校
・楽しいと評判
・成績がいいため先生や親が勧めた進学校
・女の子で一番家から近い公立高校
・先生に何となく進められた
などなど、、

子供は高校を選ぶことを自信で真剣に考えていることができていると思いますか?

学校では先生と親と子供とで3者面談が行われますが、子供の強い主張をこの席できくことはあまりないようで、親が導くケースが多いと思います。
もちろん強い意志を持ったお子さんもいると思いますが。

そんな意思・意欲のあまりない子供さんのために、親が子供のやりたいを見つけたり、導いてあげられたらいいなと思っています。

子供自身が見つけ・選び・進む事が一番いいが、、

本当は子供自身が自分のやりたいことを見つけて、そのために必要な学校選びができるようになることが一番いいのでしょうが、、
なかなかそういう訳にいかないこともありますね、、

中学3年で進路を決めなければならなくなっても、日々の楽しいことに気をとられたり、やる気がいまいち出ない、まして将来を考えるなんてできないという子供さんもいると思います。

そんなお子さんを持つ親御さんは困りますよね、、

我が家も例外ではなくて、、
残念なことに息子は勉強がきらい、自分が楽しいと思うことのみが好きな子供です。

自分の没頭すること(ゲームやアニメ、友達と遊ぶなど)があればいくらでも時間を費やせますが、勉強となると全くやる気がなくなるような子供でした。
試験前にしぶしぶノートを開く程度、、、

とまあこんな子供です、、、(笑)

それでも親の私としては、将来自立してほしいし、好きなこともやって満足な人生を送ってほしいので、私が思いつくいろいろな選択肢を与えました。
といっても、勉強するために行く高校なので、子供は相変わらず前向きではありません。

高校はどうしたい?どんなとこに行きたい?将来どんな仕事をしたい?などいろいろなことを息子に投げかけてみましたが、のれんに腕押しとはこのことで、
高校にいってどんな勉強をしたいのか?どんな勉強すればどんな未来があるのか?など本当に興味のないという感じでした。

何をしたいかもわからないぼんやりした息子といろいろ話したましたがすぐに行きたい高校は決まらず、ひとまずたくさんの高校へ見学に行ってみることにしました。
家から通える高校という息子の希望だけを考慮して。

見学する高校は、少し進学校・偏差値の低い 公立高校・工業高校・商業高校などで、部活動の種類・勉強の力の入れ具合・就職率・運動会や文化祭など楽しい催しがあるか?
また息子と二人で、実際に家からの高校までのアクセスを電車やバスを使いシミュレーションをしました。
この工程も朝からモチベーションを保つため、めんどくさがりの息子にとってはとても大事です。

そして、最終的に息子が選んだところは、テレビでも取材をうけるほど楽しい運動会があり、また就職率がとてもいい工業高校でした。

パン食い競争や借り物競争など昔ながらの楽しいだれもが参加したくなるような運動会でそれを見た息子はここに来てあれに(運動会)参加したいと思ったようです。

でも家からは一番遠い場所で毎日5時起きをしなければならない高校で、またその高校は工業高校の中では県内トップの学校だったため、当時の息子の学力では入学することは厳しいみたいでした、、

でもそこがいいという息子の意思がはっきりあったので、今度は学力をアップさせるため塾にいくということになりました。

息子がやる気になって楽しく通えて、学力アップのための塾選びをするためにそれぞれの塾の先生とお会いして、息子のやる気を出すのが上手そうな先生がいる塾を選びました。

私達が住む町にもたくさんの塾があったのですが、選んだ塾は隣町。
それでも息子はとても楽しそうにその塾に電車で通い続け、帰りは私が迎えに行くという生活で勉強をし始めました。

予想通り、塾の先生がとても面白くて、息子のやる気を最大限にだしてくださったのです。
そして息子の成績はびっくりするほど上がり始めました。

帰りはお腹を空かせているだろうとい思い、お盆の上にその日の夕食をのせラップして風呂敷で包んだ”盆飯”となずけた食事を持っていき帰りの車の中で食べさせてました。
この”盆飯”は今でも2人の子供が必ず「あの塾帰りの盆飯はうまかった!」と言ってくれます。(笑)

昔、テレビの塾のCMで ”やる気スイッチどこにある?”というのをいつも思い出すのですが、うちの息子のやる気スイッチを付けるのは”楽しい”がポイント。
息子の”楽しい”と思うツボを私は知っているので塾選びは大成功だったと思います。

そのおかげで秋には希望している工業高校に受かる学力になっていましたし、さらに推薦も狙えそうでした。

推薦入試を受けることができそうだと息子につたえると、勉強嫌いゆえ大乗り気でした。
しかし担任の先生に相談したところ、推薦はできないという意向を息子に示したそうで、息子はかなりがっかりしていました。

理由が分からないため、その後の3者面談で主人にも参加してもらい4者面談をすることに。

主人が推薦してもらえない理由をきいたところ、担任の先生は手のひらを返し、息子の推薦に好意的に対応してくれるとおっしゃったのです。
このときほど男性保護者の力は大きいなと感じました。

私達夫婦はいろいろと思うことがありましたが、余計なことでやる気が出ている息子の邪魔をしたくなかったので、息子の受験だけを全力で応援しました。

推薦をしてもらえることになったため面接の練習もかなり真剣に取り組んでいましたし、もちろん塾では楽しく勉強をしていました。

そして年が明けて、念願の推薦入試を受験・そして合格することができました。
息子もとても嬉しそうでした。
もちろん私たちも。

そんな感じで息子のやる気スイッチを押せばやれるということを利用して(笑)、高校のあいだも息子自身が目指す将来の生き方のために、就職に有利なたくさんの資格を取ったほうがいいと伝えたし、大人になって勉強する機会はほんとに少なくなるので、高校の間だけは自分のためになる勉強だけ頑張れば?と伝え続けました。

息子にとっては、この仕事がやりたいなどと仕事面では欲がありませんでしたが、好きなことを自分でできるようになれるという目標だけは持ち続けていました。

小さなころからいろいろなところに連れて行っていたため、旅行をたくさんしたい、スポーツ観戦(当時はまっていたのは巨人の応援)にも行きたいなど、やりたいことを自分のお金でやれるようになりたいと言い始めました。

好きなことをするために、働く。
働く内容はある程度条件が納得すればそれでいい。と。

高校の間は勉強も部活(陸上部)も頑張り続け、就職活動も力を注いで、そして息子が納得する企業に就職しました。

こういう生き方もまたそれはそれでいいと思いました。
息子という人間が一番充実できることが、親の私の願いなので。

そんな息子も今は24歳になりました。
仕事はそれなりに大変そうですが、プライベートでは国内旅行も頻繁に行っていますし、また年2回ほど1人で海外旅行をしています。

つい先日沖縄・石垣島と立て続けに旅行して、ウミガメの魅力にとりつかれ、来年はフィリピンにウミガメとマンタとジンベイザメを見に行くそうです、、、うらやましい限りです。

また硬式テニスを始め、テニスが楽しい、そして技術を上げたいからとアメリカにテニス留学までしました。

コロナが明けて、今年に入りイタリア・そして秋にはフランスへ行く予定のようです。
フランスではテニスの大会も観戦予定らしく、こちらはツアーではなく1人でプランを立てています。
もちろん全て自分でためたお金で。

私は心配性なので、息子が海外に1人で行くことに少し抵抗を覚えましたが、その条件として、旅行の全日程・行く国の領事館や病院・緊急時の連絡先などを全て調べ、そして私に知らせるという約束で1人で海外へ旅行を見守っています。

もちろん旅行で必要になる英会話も勉強していますし、お金の管理などもしっかりやっているようです。全く関与しないのでわかりませんが、、

最近はお金の勉強もし始めましたし、、(NisaやiDecoなど、、)

勉強が嫌い。という息子でしたが、自分の楽しい充実した人生のために必要な勉強は自ら率先してやっています。

本当はやりたいことが、もう少し若い時に見つかれば違った人生だったのかも?と思ったりしますが、でも楽しそうにしている息子を見ればこれでよかったと心から思っています。

自分のやりたいことがわからない子供

自分が何をやりたいのかわからないという子供もたくさんいると思います。

それでも前に進まないといけない時もあります。
高校受験のタイミングのように、、
次のステップにひとまず進まないといけない場合が。

あまり意志・意欲がない、自分で判断できないという子供(私の子供のように)で調べ方も分からないという場合こそ、親が選択肢はたくさんあるよということを伝え教え導いてあげることが大切だと思っています。

知識がないよりあったほうがいいし、子供よりははるかに知識がある身近な親が教えてあげてほしいのです。

自分で考えられない子供に育つのでは?と心配ですか?

きちんとした目標がある子はいいのですが、しかし何をしたいのかがわからない子供には上記で述べたように人生にはいろいろな選択肢があるということを伝えてあげてほしいのです。

初めのきっかけは親の提案された道を選んだとしても、その後、子供はたくさんの人と出会ったり、いろいろな環境で刺激をもらい成長することもあるのですから。(うちの息子のように)

自分で考えられない人間になるとは全く思っていません。

親が干渉してしまいがちな現代

もう25年以上も前、私が親になった時代から子供の数は少なく、やっぱりどうしても子供のことをいろいろ気にかけてしまうような時代だったと思います。

これからも少子化が進めば、親は少ない子供に愛情を注いで、またあれやこれやと子供の将来に対して助言や首を突っ込みがちなのではないかとも思います。

ですが、やっぱり干渉も過ぎると問題です。
いつまでも子供が自分の手の中にいるわけではないこと・子供の自立を親も理解しなければなりません。

手をかける方法を間違わないようにしないといけません。

自分で考え決められるように導くために関わるのはいいと思うのですが、ただの過干渉では絶対に子供自身で決めることができなくなるのです。

子供の自立のタイミング

小さなころから手のかかる子ほどかわいいし、いつまでも親は子供と一緒にいたいと願うだけに、子供の手を放す(自立)タイミングが難しいです。

自分が決めたことを、自分の稼いだお金でできるようになるために、子供が考えはじめ親の手を借りなくなった頃が”子供が自立した”と判断していいと思います。

最終の目的

子供が自分の考えで決断でき、実行するための経済力ももちあわせている。
そして心も体も健康でやりたいことが出来る。

私が考える子供の最終的な姿です。
これが子供の自立なのだと思っています。

最近は1人の人間を心身ともに健康に育てることが難しい世の中になってきているような気がします。

でも一番の味方であるお母さんが、子供が自立するまでの間は出来るだけ一緒にいてあげることはとても大切だと思うし、子供とたくさん話をして、たくさん楽しいことも共有してあげてほしいです。

そうすると子供は親を信頼してくれます。

そう思って子育てをしてきましたので。

福田やよい
プロフィール



この記事は100円に設定させていただいています。 ご購入頂ければ、 もっとこれからの励みになりますし、 また頑張りたいと元気がでます。 ぜひ応援をお願いします💕 ご購入いただいたおあ金で、 もっと勉強するために使わせていただきたいと思います✨