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思い出と更新について 1

新型コロナウイルスが撲滅していないにも関わらず規制が緩み、
マスク着用も個人の任意。
インフルも流行っているし、風邪の予防としてマスクはした方が良いよ。
と、思っても口には出せない。
でも、街の活気が戻るのは良い事だ。
行動の規制緩和は喜ぶべきである。とは思う。
バラエティ番組でも海外ロケが増えて楽しいし。
楽しいのだが、番組を観ていると複雑な思いになる。
それは思い出と誤差があるからだ。
単刀直入に言うと円安が影響している。
つい、私が旅していた頃と比較してしまうのである。
脳にインプットされている当時の為替レート。
例えば台湾。
1ニュー台湾ドル=3円の時代を知っている。
あー、タイの1バーツと同じ位なんだ。と当時は思ったものだ。
だから、30台湾ドルのルーロー飯は100円もしなかった。
しかも美味い!感動!
小籠包は、というと70台湾ドル、100台湾ドルの店もあって、
美味い、しかも安い、感動!となり、ハマって台湾に通ったものだった。
台湾は3.5円の時代もあったが、全然許せる安さの感動があった。
韓国もそうだ。
通貨のウォン表記は0を一つ取る簡単な計算であった。
しかも美味い!感動!
話しを戻ってタイもそう。
インドネシアのルピアに至っては、数千円を両替しただけで財布に収まらずに大富豪にでもなった気分を味わった。単位が大き過ぎて、お釣りをガムで貰った時はズッコケた。
ま、この事はテーマから外れるが、他の国と同様に美味い!安い!感動!であった。
ある期間、もっともハマって通った香港もそう。
1香港ドル=15円として計算し、旅をエンジョイしていた。
渡航すると必ず訪れた店の雲吞麺は、15香港ドルだった。
もう感動の嵐であった。

そういう時代を知っているだけに、バラエティの海外ロケで表記される料金にいちいち愕然とする。
香港のギャップが一番大きい。
先日、香港に行ってきた友人によると、円安もそうだが物価も高くなっているとの事。
私が好きだった頃の香港は、もう無いよ。
と言われた時は心から悲しかった。
風景が変わるのは仕方が無い、と思っている。
街は変わるもの。
魅力も、それらの価値観も。
良き思い出は思い出として、現状を更新して行こう。
正直、
規制緩和で海外旅行の扉が開いた以上、行きたくてウズウズしている。
でも、もう少し待とうかな。
円安は仕方が無いとは、やっぱり思えないし。
何より、
悲しみに暮れている人々のニュースが流れているのに、
自己の欲望のまま遊びに行くなんて、私には出来ない。
だから暫くはテレビやネットで世界を旅する。

台湾某所の小籠包(たしか70台湾ドルだった、はず)

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