見出し画像

思い出と更新について 2

新型コロナウイルスが撲滅していないにも関わらず規制が緩み、
マスク着用も個人の任意。
インフルも流行っているし、風邪の予防としてマスクはした方が良いよ。
と思っても、口には出せない。
でも、活気が戻るのは良い事だ。
行動の規制緩和は喜ぶべきである。とは思う。
スポーツ観戦時の声出し応援も、そう。
私は記憶が残る幼少期から高校卒業するまでの十数年、滋賀県で育った。
だから、故郷は何処?と訊ねられたら、生まれは関東だけど滋賀県と答える。
滋賀県といえば、平和堂である。
鳩のマークといえば、平和堂なのである。
滋賀県代表として甲子園に近江高校が出場した際、応援に吹奏楽部が奏でた平和堂のテーマにはテレビ越しであっても興奮した。
近江高校吹奏楽部、何て粋なんだ!と思った。
ただいま絶賛上映中の映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』にも平和堂の旗が登場する。
今は県外に住んでいるから、滋賀県フューチャーは大変嬉しい。
話しは戻り平和堂だが、諸々の都合で帰省する度に訪れる機会が一昨年から増えた。
店内に流れるのは、もちろん平和堂のテーマソング。
いまや滋賀県の旗頭のアーティスト・西川貴教さんの歌声も店内で確認した。
かけっこ とびっこ げんきっこ みんなあつまれ へいわどう
わんぱくぼうやも なかよしも ママのあとからついていく
はずむこころの おかいもの へいわどう
 
あれ?
違う。
記憶の中の歌詞が違う。
 
かけっこ とびっこ いじめっこ みんなあつまれ へいわどう
わんぱくぼうやも なきむしも ママのお供についていく
はずむこころの おかいもの へいわどう

私の記憶でこうだ。
 
「いじめっこ」が「げんきっこ」に
「なきむし」が「なかよし」に
「ママのお供に」が「ママのあとから」に変更されていた。
そういう時代なんだろう。
分かる。分かるけど、少し寂しい。
 
私が現役で「わんぱく坊や」だった頃を思い出す。
母のお供でついて行った時、お菓子を買ってもらった事。
家族全員で行った時、レコードを買ってもらった事。
ついでにスガキヤのラーメンを食べた事。
それらは優しい記憶として、私の心にあるからいいか。
懐かしい歌の歌詞は更新されても、思い出は更新されないのだから。
 
ふと思う。
「いじめっこ」「なきむし」「お供」が、想像の範疇で変更になったのなら、
色んな家庭環境があるから、そのうち「ママ」も変更になるのだろう、と思う。
ま、そんな事、どうでもいいか。
勝手な事ついでに言うと、
平和堂は、ずっとそこに在り続けて欲しいな。
だって「平和」堂だよ。
名前が良いじゃん!

故郷の平和堂ではない平和堂。平和堂はどこも好き

この記事が参加している募集

思い出の曲

ふるさとを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?