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大切なことは、ドラゴンボールが教えてくれた話


「無邪気で童顔すぐ泣く」こういった特徴を持つ子どもは、地元のガキ大将のパシリの対象になることが多い。

「おい、亀の水槽の水を入れ替えておけよ!」
「おい、パン買ってこい!」

そんな自分もその特徴を持っていたため、だいたいパシリとなっていた。

「いつか、反抗してやろう……」
「どのタイミングでガツンといってやろうか……」
「もっと強くなりたい……」

そんなことばかり考えていた幼少時代であった。

当時、日本の少年たちを虜にするアニメがあった。

ドラゴンボールである。

主人公である孫悟空が、強敵に出くわすたびに、ボロボロになりながらも、強くなっていくストーリーだ。

「オラ、すっげーワクワクすっぞ……」

自分よりも強い敵に出くわすたびに恐れることなく、前向きな言葉で自分を鼓舞して戦うことを楽しんでいる姿があった。自分もまたその姿に憧れ、孫悟空になりたいと何度も思っていた。

しかし、現実は思っているだけで、ガキ大将に対して否定的なこと伝えると「生意気なやつだ……」と思われ、バカにされ笑われ最終的にはどつかれるのがパターンであった。

あれから、20年以上の歳月が流れる。

そんな自分も30歳を目前に迫っている。
昨年12月、ドラゴンボールの映画がやっていたので懐かしいなと思い劇場に足を運んでみた。

小さい頃と変わらず、孫悟空は強敵と戦うことに対して楽しんでいたのだ。

「オラ、すっげーワクワクすっぞ!」

幼少の頃には気が付かなかったが、その言葉の意味について、その先のことを考えて言っているのではないかと感じた。

「ピンチはチャンス」まさに今その事を、戦いを通じて教えてくれているのではないかと思ったのである。

人は追い込まれたり、ピンチになったときこそ、真の実力を発揮して自分では想像できないことをやってのける能力が出てくるのではないかということだ。

現実でもそう、仕事で自分がピンチになったとき、そして真剣に何かに取り組んでいるときは、誰かが見ており、助けてくれるのだ。自分一人ではなく、周りもその乗り越えるべき壁を越える力を貸してくれる。

今まで培った「信頼」というチカラが皆を巻き込み、まだ見ぬ風景を見せてくれるのだ。

ライティング・ゼミを通じて、「かめはめ波」や「ギャリック砲」
現実世界では表現できないものもあるが、
ひとつだけ書いていくうちに自分の文章が読まれていく実感はある。

だんだん心魅かれていく文章に近づいていて、読者がファンになっていくように感じるのだ。

ライティング・ゼミも後半戦に突入して、やっとモノになっているように感じる。人生が大きく変わっている訳ではないが、何かを伝えることに対してより精度の高いコミュニケーションをはかれるようになったと思う。

そのような、小さな希望のかけらを感じ、この場所で身につけたものを他の場所で活かすよう心がけることによって仕事も、プライベートも、愛と勇気と誇りを持って戦えるのだ。まだ見ぬ未来をよりよくできる表現力を身につけたに違いない。

アニメの言葉で意識していなかった自分が、
大人になって気づくこともある。

「そんな小さな気づきを忘れないように」

という願いがドラゴンボールには詰まっていたのである。

作者である鳥山明先生も、このことを考えていたのかわからないけれども、多くのファンや世代をも超えて愛される作品であり、未だに根強い人気を持っている作品はないのだと思う。

もし、自分に子どもいたら、まず最初に見せるのは間違いなくドラゴンボールであるに違いない。

まるで、孫悟空と息子の孫悟飯が「精神と時の部屋」で一緒に稽古をつけようとするそんな親子像を想像しながら、大好きなドラゴンボールについて熱く語りたいのだ。

「名作は色褪せない。」

戦闘力は上がらないが、ライティング・ゼミを通じて「表現力」は上がっているのだ。最後まであきらめずに書き続けていき、自分の文章を読んで
「読んでいて、前向きになって、ワクワクしました!」という言葉を貰えるように、今日も書き続ける。






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