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受け入れワイナリーが見つからない

こんにちは。
フミです🍇
オーストラリアに来てちょうど1年ほどが経ちました。


去年のこの頃、渡豪して2週間ほど国内を旅行し、
1月末からバロッサのワイナリーで働きました。


当時、働き先を探した話はこちらに書いていますが、
簡単にいうと、ワイナリーのホームページを見て、
コンタクトにあるメールアドレスに履歴書を送る、
というとてもシンプルな方法で連絡をとりました。

今思うと、よくもまあ1件目で滞在が決まったな〜。

今年の受け入れワイナリーを探すこと約2ヶ月。
155軒のワイナリーに連絡しましたが、
現時点で、OKをもらうことができませんでした。

2024ヴィンテージは、もう、目前です。

うまくいかなかった、
今年のワイナリー探し

遡ること9ヶ月前ーーー

4月
バロッサのワイナリーを出ていく際に、
ワイナリーのオーナーから来年の滞在先として
とあるワイナリーをお勧めされる。

7月
そのワイナリーを訪れ、畑も見て
お話もだいぶして、来年働きたいことを伝える。

11月
来年行きたいと思っているよ、と再度連絡する。
しかし、メッセージを送ってから音沙汰なく…

メッセージをしてから、ほぼ1ヶ月経った頃。
今年開店したばかりのワインバーが忙しくて、
ワインの生産を限定することにしたため、
期間労働者を受け入れないことに決定した。
と連絡が。

仕方ないと思う反面、
ワイナリーがヴィンテージのメンバーを決めるのは
10月ごろのところも多いようなので、
12月に振り出しに戻るのは焦りました。
もちろんすぐにワイナリー探しを始めました。

12月
合計100軒ほどのワイナリーにメール。
・ワイナリーに詳しい知人のお勧め
・日本のインポーターのWEBサイト
・好きなレストランのワインリスト
・求人サイトに載っているワイナリー
など、手当たり次第に調べました。

初めは1軒ずつソワソワ連絡するも、
想像以上に返事がこないため、
のちには1日に10件以上送ることもありました。
特に気になるワイナリーには、
フォローアップのメールや電話もしました。

送った/返事があったところ、
いいなと思ったところ、
わからなくなりそうだったので、
エクセルを作り、連絡した日や州などと共に
一覧を作りました。

1月
さらに50軒以上のワイナリーにメール。
主に、オーストラリアのワイン評論サイト
「James Halliday」のワイナリーを端から。

温暖地域はもう収穫が始まるため、
冷涼地域のタスマニアとヤラバレーを中心に。
返信率は全体を通して2割ほど、
未だに、働けるところがありません。



なんでうまくいかなかったんだろう

お断りの理由は大きく分けて3つ
① 今年のメンバーの募集は終わった
② 泊めてあげられるアコモデーションがない
③ ワイナリー施設を持っていない

② は、家を自力で見つければ可能性がありますが、
ワイナリーは大抵ど田舎にあります。
最寄りのアコモデーションは11kmと離れていたり。
じゃあ車も買うのか?
2〜3ヶ月ほどの滞在のために?
そもそも家賃と生活費払ってボランティアって
必要以上に身を削っているのでは?
非現実的に思われました。

③ は、どういうことかというと、
ワイナリーを作るのは大変お金がかかるので、
畑に注力して、ぶどうを頑張って作って、
近所の大きいワイナリーを間借りして醸造、
または委託醸造しているところが案外あるのです。

これ以外に「マニュアル車が運転できたら…」
というお返事や、
「いつなら面接できる?」
という短文を返してきたくせに、
こちらの予定をいくら送っても返事をくれない人も。
(じゃあなんで面接とか言ってみたのよ!)

正直、どこか見つかると思ってました。
だってウーフ(タダ働き)だし。
知人は探して割とすぐに見つけていて、
運もあるとは思います…

そして年末年始にかかってしまったのですが、
年末年始は圧倒的に返信率が低い!
ざっくり、12/23〜1/8のメールはほぼ返事なし。
心折れます。



ワイナリーを探しまくって気づき

ワイナリーを探す際に、
まずはサイトの自己紹介を拝見。
どんな歴史があって、どんな規模感で、
インスタグラムがあればそれもチェック。
人柄や、大切にしていることが分かります。

結構多いなと思ったのが、
併設のレストランやウェディングの投稿。
ワイナリーのウェディングって、
日本だとそれほどたくさんないですよね…?

さておき。
反対に、畑の様子や醸造メンバーの作業風景が
積極的に載せられていると、ぐっと興味が湧きます。

他には、かなり大きく会社っぽいワイナリーも。
生産量も労働者も多く、
インスタグラムが広告っぽく感じられたり。


ワイナリーと言っても、本当に千差万別。
一つ一つ、どんな土地で、どんな人が、
どんなことを目指して、作っているのか。

おそらく300以上のワイナリーを
一つ一つ見て、感じて。
その時間、無駄じゃなかったって思いたい。


あとは、ワイナリーに人は必要ないけど、
日本で売り上げを立てたいから、
マーケティングの仕事どう?と声をかけてくれた方も。

初めての英語面接はめちゃくちゃドキドキしたけど、
・すぐに日本に戻るつもりはないこと
・正社員というよりは業務委託がいいこと
などを自己紹介と共に伝えつつ、
今後、日本に戻ったあと、
何か一緒に楽しいことできたらいいな〜と話しました。
そんなご縁が、今後何かになったらとても嬉しい。



不完全燃焼感

感じたことのないモヤモヤが去らない、
そんな2ヶ月でした。

どこからもOKのお返事はもらえていない、
もう収穫は始まろうとしてるけど、
可能性がないわけではない。
見つけている人もいる。

3000軒近くあると言われている
オーストラリアのワイナリーの
まだ10%ほどしか見ていない。
やり尽くしたとは言えない。

もう十分頑張ったって言えるのか?
まだできることが残っているのに?
何しにオーストラリア来たんだっけ?
それで自分を許せるのかな?

今まで、なんでも70%くらいの努力で
あっさり手に入れてきてしまった気がする。

入試も資格も就職も、100点では頑張れなかった、
でもそれとなく納得できる結果を手にしてしまった。

今、初めて、
「このくらい頑張れば手に入れられるはず」
その予想ラインをずっと超えて、
でも手に入らない…
そんな虚無感を感じています。

100件応募したら納得するかな?
タスマニアとヤラバレー全部見たら納得するかな?
と思ったけれど、一向に諦めもつかないし、
自分を納得させる代替案を設定できないで、
ずるずるとモヤモヤさせている、そんな毎日。

時間が解決してくれるのか、
新しい目標がふと現れるのか、
手に入れられなくたっていいじゃない、と
自分を許してあげられるのか。

このnoteだって、本当は
「という苦労の末、見つけました」
という記事にしたかった。
そんな甘くなかったかあ〜

たまには、順風満帆じゃない時も投稿✍️

[追記]
続編こちら

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