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それって、本当に休めてますか?〜心療内科医が教えてる本当の休み方 読書メモ〜

ぱっと手に取った本で、「心療内科医が教える 本当の休み方」って本を共有したいと思います。

心療内科医の鈴木裕介さんが書かれた本です。

休んでも疲れがとれない その理由はなんだろう?

というか、わたしたちは頑張り方とか、効率よくやる方法ってのは習ったことはあっても休み方って、学んだことがあるっていう人は少ないんですよね。

今でこそ、睡眠の重要性が見直されていますが、それこそ20〜30年までは「睡眠は無駄だ!!」なんて言われていた日もあったぐらいですから。
休む=サボってるっていうイメージもあるくらいだから、休むのってイメージとしても休み方ってわかりにくいものであるなぁと思っています。


◯休むという言葉に対してどう認識してる?


単純に、これまでの生活の中で「休む」っていう言葉の認識が、そもそも誤解しやすいものだということ。

 absent(欠席・欠勤する)

 rest(休憩・休養する)

欠席とか欠勤するを休むに置き換えたことは、みなさんご経験ないでしょうか?これを見ると休むって言葉をすごく広い意味で使ってたことに気が付きませんか?

休憩が必要なことなのに、罰が悪いように感じてしまうのは、非常にもったいなくて、もっと解釈がしやすいように言葉を扱う必要があるなと改めて思います。

これを見ながら、一点似たような事例だと、楽(らく)と楽(たの)しむです。

例えばブルーハーツの甲本ヒロトが
楽しいと楽は違うよ 楽しいと楽は対極だよ 楽しいことがしたいんだったら楽はしちゃダメだと思うよ 楽しようと思ったら 楽しいことはあきらめなきゃダメだね ただ、生活は楽な方が絶対いいと思うよ でも人生は楽しい方がいいじゃん 生活は楽に 余計なことには気をとられず人生は楽しく

思考って、言葉で作られてると思っているので、このような誤解を生むような言葉はいけないと思うんですよね。


◯本書の肝!!ポリヴェーガル理論



本書は、休むことに対してこのポリヴェーガル理論を掘り下げながら、自分にあった本当の休みについて掘り下げられていました。ポリヴェーガル理論は、ステファン ・W・ポージェスによって1994年に発表されたそうです。

 まず、自律神経についておさらいします。
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つから成り立ってて、両者がバランスをとることによって、呼吸、体温、代謝、消化器のなどがコントロールされているとあります。

副交感神経、、、これの大半を占める迷走神経が、背側迷走神経と腹側迷走神経の2つに分かれていること。
そして、①交感神経、②背側迷走神経、③腹側迷走神経の3つのモードを行ったり来たりしてる

私よく知らなかったんですが、興味深かったですね。とくに、背側迷走神経の特徴が「ああ!!なるほど」となりました。

背側迷走神経の大きな機能は、「不動化」「凍りつき」背側迷走神経が優位な状態になると、感情を感じにくくなったり、注意力が低下したり、気力が失われたりします。

・交感神経が、イライラ、注意力過剰、興奮状態
・腹側迷走神経はリラックス、コミュニケーションのための安心、おだやかな状態。
・背側迷走神経は、注意力低下、感情を感じにくい、だるい


この3つの特徴で、いろいろな状態が理解できます。
人は、傷つきの多い環境にいると感情が動かなくなること、
疲労が蓄積するほど思考力が下がるため、合理的な判断できなくなる

そいういったことも、理屈的にわかるようになりますよね。

私とかだと、「リラックスできねー」「やるきでねー」みたいな疲れてる時ありました。これをやりながら改善するにはHP足りず。。。w みたいなこともあったので、あれば背側迷走神経が優位の状態じゃなかったのかな?とか振り返ってます。

本書だと、こまかいチェックする項目や、対応が書いてありましたので、詳しく知りたい人は本を購入して読んでみてください。


◯あなたはどんな手段が回復する?BASIC Phというツール


①休みが必要な状態だと自覚する
②休むことができる環境を確保すること
③自分の状態にとって適切な休養活動を選択すること

レジリエンスを高めたり、ストレス対処法として、BASIC  Phをもとに適切なコーピングを見つけ、実践させることで、世界とのつながりを取り戻させ、回復する取り組み。

BASIC Phとは?

イスラエルで生まれたストレスコーピングモデルです。ストレスに見舞われた際に、それに対処する仕方を6つに分類したのが「BASIC Ph」モデルです。


BASIC Ph の6つのチャンネルがあるようで、こちらの自分のパターンを掴むと癒しや自分の回復傾向がわかるようです。

あなたはどれが、回復パターンとして効果がありそうですか?

B=Belief(信念・価値):信条や価値観、儀式・儀礼、信仰、スピリチュアリティ
A= Affect(感情・情動):喜怒哀楽などの感情を感情を表現して回復する場合
S=Social(社会的):人や組織、コミュニティと繋がることで対処や回復する
I=Imagination(想像力):ドラマや映画、絵や物語、物の見方、想像力を使う
C=Cognition(認知):知識や情報を得る、観察する、戦略をねる回復させる
Ph=Physioligy(身体):運動をする美味しいものを食べる、寝る


自分の中にも、「これは回復のためによく使うチャンネルだ!!」とか、読みながら気が付きました。

どのチャンネルをつかうと、心身の回復が早いとか、心が休まるとか、あんまり効果がなかったなと気がつけるわけです。これは、分類のしかたとして面白いなとおもいました。

こういうふうにみると、いろんな方法を用いて私も回復していたなぁと思いますた。私の場合だと、IとかCやPhでしょうか。想像力を使う時間や、よく考え、戦略を練る機会、そして美味しいものを食べたり温泉入ったり、寝たり、運動したりとかでしょうか。
逆にあんまり感情を使っての回復は弱いような気がします。コミュニティや人と繋がりより、1人の時間で散歩しながら信条を振り返る方が回復してる感じがしますかね。

こんなところでしょうか。そうやって考えると、自分自身の回復のパターンがわかるような気がします。自分にとっての効果的な休み方って多分上記のような過ごし方なんだろうなぁと。

みなさんのBASIC Ph のチャンネルはいかがだったでしょうか?


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