タイトル

ドキュメントの文字色は『黒』であるべきか

はじめに

仕事柄ドキュメントを作成する機会が多いのですが、作成中に色々考えます。その1つが、タイトルの「ドキュメントの文字色は『黒』であるべきか」です。

「何を言ってんの当然でしょ?」と思われるかもしれませんが、見る側からすると『黒』は視覚的に圧迫感があるなと感じることがあります。情報量の多いドキュメントであればなおさらです。

サンプルを作成してみました。本来であれば「1スライド=1コンテンツ」ですが、あえて情報量を増やしています。内容は同じです。

最初に述べておくと、私は『黒』ではなく『濃い青』であるべきと考えています。理由を以下に記載します。主観や経験則が含みますが、ご了承下さい。

理由1:色には意味がある

色には意味があります。その気で使っていなくても、読み手は勝手にイメージしてしまいますので注意が必要です。Officeで使える色見本を作って分かりましたが、使っている色はこれくらいでした。

「青にも意味があるでしょう」という指摘があるかもしれません。例えば「冷たい」「調子が悪い」などでしょうか。確かに意味がある場合もありますが、信号機や天気マークのように固定観念のある色ではないと私は考えます。

理由2:年配者への配慮

以前お世話になっていた先輩の資料は、色が基本的に薄いものばかりでした。理由を聞いてみた所、年配者にとって濃い色の集合は目が疲れる、とのことでした。また、ピントが合わず潰れて読めない等もあるかもしれません。

理由3:何人かにヒアリングした結果

コンサル出身ではない友人・知人に上記の資料を見せて「どっちの方がよい?」と聞いてみた所、8人中8人が『濃い青』を選びました。主な理由は以下。

■ 黒字だとズラズラ書かれている感がすごい
■ 青字でカラーがある方がメリハリがあって見やすい
■ 黒の方が野暮ったい。青字はスタイリッシュ
■ これくらいの青なら、もっと濃い青使いたい時も邪魔にならなそう

「青とか黒とか関係ないじゃん」と思われたかもしれませんが、結局はヒアリング結果と自分の『作っていて気持ち良いから」なのかもしれないなと、noteしてみて気がつきました。

使用しているディスプレイにも依存するため何とも言えませんが、しばらくは「ドキュメントの文字色は『濃い青』であるべき」を提唱してみようと思います。

ちなみに、noteくらい余白を意識した綺麗なデザインであれば、黒の方がよいと思ってます。サンプル資料のフォントは「Meiryo UI」なのですが、コンサルの資料はどこも「Meiryo UI」というのも考えものかもしれません。

おまけ

注目してほしい情報・オブジェクトに使う色が2色あるので、どちらにすべきか聞いてみました。対象の資料は先ほどの資料に色付けしたものです。

これは結果が分かれました。注目すべき箇所多すぎ感が否めないですが、8人中5人が『塗りつぶし(薄いオレンジ)』、3人が『フォント色変更(濃い赤)』でした。理由は以下のような感じでした。

■ 薄いオレンジの方が図形に着目できる
■ 濃い赤の方がすっきりしてる

さいごに

ドキュメンテーションは人によって千差万別で、こだわりもあります。千利休の『守破離』という考えが好きなので、これになぞらえると、最低限の教えを習得した上で、個性的な自分らしいドキュメントにすべきです。ありきたりなものはつまらないですし、作っていて楽しいが一番です。

その『楽しい』を体現する中で、読み手への思いやりを考えた時に、この疑問が浮かびました。自分の作った資料をちゃんと見てほしい、ちゃんと意図が伝わるかな、飽きられないかな、など色々考えるものです。

ここまでご拝読頂きありがとうございました。noteを通して様々な趣味趣向・知的発見がありますが、その1つになれれば幸いです。

最近3Dプリンタへの熱が凄まじいので、CAD勉強代として使わせて頂きます。いつかnoteできるといいなぁ。