日記を書くこと。 ゆっくり手書きをする時間に癒される。
最近、日記を書くことが、私の至福の時間だ。
ゆっくりと一文字ずつ書いていると、頭の中が緩やかに回り出すような感覚があって、それがなんとも心地よい。私はこの日記を書いている時間が、一番の癒しにもなっている。
日記といっても、それほどたいそうなことは書いていない。頭の中に浮かんでいる独り言をそのまま書き留めているだけだ。
10分で終わる日もあれば、30分〜1時間ほど書き続けている日もある。書く時間帯はまばらで、時間のある時に書く。理想は毎朝だが、昼になったり、夕方になったりもする。
camino A5ノート オリーブ
日記を書くようになったのは、2020年の秋。「いくつになってもずっとやりたかったことをやりなさい」という本のモーニングページを実践し始めたことがきっかけだった。それ以降、朝でなくても自然とノートに日記を書くようになった。
記念すべき一冊目は、caminoというA5サイズの薄めのノートだった。オリーブ色の表紙が素敵で、自然と日記を継続することができた。
植林木ペーパー裏うつりしにくいノート5冊組
B5・30枚・6mm横罫・背クロス5色
2冊目以降は、無印良品のB5ノートを使うようになった。
私は無印良品のノートの紙質が好きだ。このノートの書き味も良かったので、2冊目から10冊目は、このノートをずっと使用していた。
それから日記を書き続けているうちに、自然と心が動いた時は「この感覚は書き留めておきたい」と感じるようになった。
そして気づけば読書ノートに本の感想も書くようになり、読書垢やnoteも始めて、自然とエッセイらしきものを書くようになり、今に至る。
無印良品|ノート・6mm(横罫) ベージュ・A5・100枚
10冊目が終わる頃、日記を書けない日が少しずつ増えていった。学校が忙しくなってきたというのもあり、継続が途絶えかけていた。
書けない原因の一つは、B5ノートというこの大きめのサイズだからなのではないか。シンプルに書く量を減らしてみようと思い、A5ノートを使い始めた。
これはミドリのMDノート用の透明カバーだが、無印のノートを入れてみたところ、サイズがぴったりだった。
透明カバーの中にヲノダエマさんのポストカードを挟んでみたのだけど、最高に可愛いから見て欲しい。
好きなイラストを飾るだけで、こんなに日記を書くのがわくわくするなんて魔法みたいだと思った。これはラジオ体操のスタンプカードみたいな効果があるような気がする。
わくわくとした感情は、スタートするためのエンジンになってくれる。そうしてスタートした後は、自然と習慣になり、緩やかに継続していくことができる。
私はこのノートに、シグノのユニボールペンで書くのが好きだ。
白い罫線に黒いインクで文字を書いていく。一文字ずつ書いていくうちに、自然と心が洗われてくる。その感覚が好きで、私はこのノートに日記を書く時間が、一番の癒しになっている。
書く内容が決まっていなくとも、とりあえず今思い浮かんだことを書いてみる。
なんてことない出来事や、ぼんやりと思っていることなど、ゆっくりと文字を書いているうちに、書く内容がぽつりぽつりと浮かんでくる。
私はノートに「日記を書くこと」自体が好きだ。他愛もない内容であろうがなかろうが、日記を書くその時間だけは、リフレッシュできるし、癒される。
言葉の世界を前にすると、私は何者でもなくなる。何者でもなくていい。ただ自分の感じたことをそのまま言葉にしさえすればいい。何者でもない、頑張らない自分を許してくれているようで、とても居心地がいい。そんな言葉の世界が大好きで、愛おしくて、いつまでも浸っていたいと思う。
書くスピードはキーボードに比べて遅い。だが、それがノートに手書きすることの良さではないだろうか。
腕を動かすことで、頭が回り出している感覚がある。緩やかに、自然なスピードで、思考が流れていく。一つ一つの思考とゆっくりと向き合うことができる。