香川県民、カザフスタンでうどんを食べる
と大学の図書館であの女性は教えてくれた。私は当時ハタチになったかなっていないか程度の年齢だったが、彼女は長年のキャビンアテンダントとしてのキャリアの後に大学生活を過ごしていた。
彼女とまともに話したのはこれが最初で最後である。実際、なぜラグマンの話になったのか、それどころか彼女の名前も一文字も覚えていない。ただ、これ以降、私の中でカザフスタンはうどんの国として認識されるようになっていた。
といっても、カザフスタンが「うどんの国」になったところで、その事実は今に至るまでの8