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「琉球アスティーダの奇跡」から学ぶ、ベンチャー企業の成長を読み解く視点

創設3年のチームを日本一に
プロスポーツ日本初の上場を成し遂げた物語

琉球アスティーダの奇跡

12月18日に出版された「琉球アスティーダの奇跡」は、ベンチャー企業の挑戦と成長ストーリーを体感できる素晴らしい書籍です!

このnoteでは、書籍から学べる「ベンチャービジネスを読み解く視点」を早川社長の言葉を引用させて頂きながら解説していきます!

テーマ:ベンチャー経営者の考え方を理解する

ベンチャー経営で最も大切なのは経営者の考え方です。

この考え方は3つに分けることができ、一つ目はです。何を目指して経営を行うのか、ビジョンや経営理念などの領域です。二つ目は論理です。どのように儲かり持続的に成長する仕組みをつくるのか、戦略の領域です。三つ目はです。上場するためには、事業成長だけではなく管理体制の整備が必要となります。

ベンチャー経営を理解するためには、経営者の志・論理・守の3つを理解することが大切であり、この3つの考え方を「琉球アスティーダの奇跡」、早川社長の言葉から学ぶことができます!

ぜひ、ベンチャー企業の醍醐味を理解することに繋げていただけたら幸いです!

ちなみに、先日にFUNDINNOスタッフは、アスティーダフェスにお邪魔してきました。

こちら会場の写真です!

アスティーダフェスの会場の様子


1. 経営者の志

早川社長がどのような志をもち琉球アスティーダを経営されているのかは、下記の書籍の言葉に表れています。

こんなにも夢と感動を与えるスポーツに、なぜ日本人はお金を出さないのだろう。
(中略)
そういう価値の高いものにお金が集まらない、お金が循環しないという状況に、僕は疑問を持ったのです。

琉球アスティーダの奇跡

経営者が何に疑問をもち、事業を行っているのか?

事業を前進させる源に何があるのかを理解することが、ベンチャー経営を理解する上で大切となります。

琉球アスティーダが目指す姿が掲げられていますが、この言葉の裏側にどのような想いがあるか?を理解できるとベンチャー経営を深く理解することができます。

スローガン
だれもが夢をあきらめない社会をつくる。
ビジョン
世界を獲りいくよ。

琉球アスティーダ公式サイト ブランド成長の姿より引用

2. 経営者の論理

琉球アスティーダのビジネスモデル

上記の疑問をもとに、早川社長は論理的にスポーツビジネスの課題を分析していったとのことです。海外事例を徹底的に分析し、スポーツ業界の「課題」を導き出されていきます。

経営者が考えている、事実→課題→解決策の3点セットを読み解けると、成長戦略への理解度が高まります。

①事実
-
スポーツ業界にお金が集まらない3つの理由
1. ガバナンス(統治)が聞いていないこと
2. ディスクロージャー(情報公開)がされていないこと
3. 上場会社が1社もないこと

琉球アスティーダの奇跡

②課題
スポンサーが見つからない理由は見えました。つまり、適切な市場から、適正なお金を、適正に集められる仕組みをスポーツ業界は持っていなかったのです。

琉球アスティーダの奇跡

③解決策
琉球アスティーダのスポンサーになったら、「スポーツ×マーケティング」の仕組みで協賛いただいた以上にお返しをつけていける営業的な仕組みをつくろう、夢と感動を与えるスポーツに、お金の循環を生み出そうと決意したのです。
(中略)
企業は、広告などを打つよりもスポーツを通じたマーケティングに勝機を見ている

琉球アスティーダの奇跡

琉球アスティーダは、旧来のスポーツビジネスではなく、マーケティング支援会社と発想を転換したのです!

琉球アスティーダの企業に向けたマーケティング価値の図


スポンサーであるEMPORIO ARMANIとの取り組み

ベンチャー企業が成長していくためには、今までの業界の常識を壊したり、他社では真似できない打ち手をとっていくことが必要となります。

ここまでの話から、早川社長は、スポーツビジネスにおける課題を定義し、自分たちにしかできない解決策を考え、志をもって実行してきたことがわかります。

ベンチャー企業の多くは、今まで解決されていない「業界・顧客が抱える課題」を解決しています。
経営者がどのように課題を定義して、解決策を導き出しているかを読み解いてみると、ベンチャー経営の面白さを理解できるはずです。

3. 経営者の守

最後に上場を目指すベンチャー経営に求められる「守」の意識についてです。

上場審査は、成長性だけでなく企業としての安定性や信頼性を支える管理面も厳しくみられます。

「琉球アスティーダの奇跡」では、株式上場までの流れ、TPM(東京プロマーケット)という市場を選び、審査プロセスをどのように乗り越えてきたのか…といった生々しいエピソードが紹介されています!

印象に残ったエピソードをご紹介します。

東証の審査の中で、オフィス本社機能のセキュリティ面で引っかかってしまったとのことです…

そこで早川社長がとった行動は、

アパートの半地下、家賃48,000円のオフィスを借りて本社とし、上場審査のセキュリティー課題を解決!

するというもの。

本社機能を別に構えるにあたって、我々は株主やスポンサーのみなさまから貴重なお金をお預かりして会社を運営しているのだから、余計なことは一切したくないと思いました。

琉球アスティーダの奇跡

早川社長の健全な経営の考え方、必要なことに投資を集中させようとする組織文化を理解できます。

ベンチャー企業を分析する際は、経営者が、成長戦略の「攻」だけではなく、「守」についてどのように考えているかを読み解くと、新たな気づきが得られるはずです。

まとめ

以上「琉球アスティーダの奇跡」から学ぶ、ベンチャー企業の成長を読み解く視点に関する解説でした!

ベンチャー企業を読み解く際は、
1. どのようなをもって経営をしているか?
2. どのような論理・戦略をもって経営をしているか?
3. どのような・経費や管理体制への意識をもって経営をしているか?
を分析してみてください!

ベンチャー経営の醍醐味は何かを理解するのに、琉球アスティーダの奇跡は一読してみることオススメです!

おまけ

琉球アスティーダのビジネスを理解するのに、マーケティングトレースをまとめています。
FUNDINNOのプロジェクトページと併せて読み解いてみてください!

琉球アスティーダのマーケティングトレース

FUNDINNOのプロジェクトページはこちらです!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

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