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屋根に大きな穴が空いて

夏の雨の匂いが漂うたびに

怯えている君


見えている今から

目を逸らすことが

自分を守ることだと震えている


身の丈にあわない

色あせた壁掛時計

鮮やかなまま しおれた花束



どれも これも


執着を手放してしまえたなら


空色を映すだけの欠けたグラスが

しみ入るほどに美しいことを


知ることができるのに




(489日)

#エッセイ #コント部 #ライフスタイル #僕なりの幸福論 #毎日note #自由詩 #眠れない夜に #lens

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