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Article of the Day! なぜ難民認定が下りないのか。

おはようございます

今日は昨晩の衆議院議員の寺田静さんのnoteから。

ニュースや新聞記事で今話題になっているスリランカ人女性が入国管理施設でなくなった件。非常に残念です。

少し前に、ミャンマーと日本の合作映画「僕の帰る場所」という映画を見ましたが、この物語の主人公家族は、難民認定を受けようと日本にやってきたミャンマー人家族。なかなか認定を受けられず、痺れを切らした奥さんが子供二人を連れてミャンマーに戻ってしまうという話しでした。

日々怯えながら仕事を掛け持ちして日本での生活を続ける一家。とても働き者のお父さんの姿が描かれています。多くの難民の人たちは新しい人生を送るために日本に期待をしてやってきた。みんながみんな真面目で働き者であるという保証はありませんが、どんな人にもチャンスがあるべきだと思うのは甘い考えなのでしょうか。

この映画に難民認定の仕組みが全て描かれているわけではありませんが、日本を頼ってやってきた彼らに対して、なんて冷たい国なんだと感じるシーンは多かった

一方もちろん尽力されている方達の姿も描かれているのですが!!下記NPOはその一つ。

なぜ日本は難民認定が1%未満なのか?

難民支援協会によると、一番の理由が「政治的意思が十分にない

えーーー!!本当に?それだけ?!

意思がないことが一番の理由と聞いてショック。

なお米国で難民ではありませんが「移民」経験のある私。行き来する中で、入国管理(Boarder Patrol)から詰問された経験があるため、以来米国に地に足を踏み入れる度、意味もなく毎回緊張感を持つようになりました。

だからこそ、難民として日本に上陸した方たちの緊張感や不安な気持ち、妙な共感を抱いています

難民認定の低さの理由の一つとして

「国民の理解が得られない」

とされています。

それが政治的意思がない理由だとしたら、いつ国民に意思を求めたのか聞いてみたいところです。

少なくとも私が成人になってからの人生で、難民受け入れについて公式に聞かれたことは一度もないですが!

なお、ドイツ在住の叔母曰く、ドイツ人の中には確かに増え続けるシリア移民が、我が物顔で町を彷徨い、地域の生活を侵害したり、治安が悪くなったとグチをこぼしていました。しかし、ドイツは38%が難民認定されます。日本は0.3。規模違いすぎです

一方米国では難民出身者がビジネスを展開して、難民支援が雇用を生み、社会課題解決に結びつけるケースも起きています

例えば:

Chibani(チョバニ)

はその代表格!ヨーグルト美味しいです。

詳しい情報は英語ですがこのあたりの記事おすすめです:

https://www.inc.com/magazine/201806/christine-lagorio/chobani-yogurt-hamdi-ulukaya-hiring-refugees.html

なお、私が以前『オルタナ』の難民・人権問題特集で寄稿した記事でもチョバニなどの米国企業の例をいくつか書いています。ご興味ある方はぜひご一読ください。

米国
トランプ政権に対抗
難民雇用 貫く企業

最後に、寺田さんが引用されていた一言をここでも共有したいです。

「誰かの人権が守られない国では、実は誰の人権も守られていない」
ある弁護士の言葉です。

明日は我が身。多くの人がそのように思えるといいのですが。

以前取材した外国人労働者の方達への住居斡旋のお手伝いをされている方がおっしゃっていましたが、大方の周囲の人たちとの間のトラブルの原因は、「知らなかったから」。

コミュニケーションを取って日本のルールを伝えれば大方の問題は解決に向かうそうです

もっと多くの日本人が外国人へのオープンなマインドが持てたら。そしてそれを表明できたら、日本の政治も変わるのかもしれませんね。

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