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小さなダ・ヴィンチあらわる

【2013年4月10日】2歳8か月

このコラムの前号を書いたのが、去年の8月。しばらくぶりである。もうしばらく過ぎて、あれから娘がどれぐらいの成長を遂げたのかよくわからない。
とりあえず、今、娘がもっとも恐れているのは「鬼」と「オバケ」の存在であることは確かだ。娘はこの4月から保育園児として2年目に突入した。黄色組から緑色組に進級したのである。それに伴い担任が「Y先生」から「M先生」に変わった。保育園生活の影響もあって、娘はよく喋るようになった。

「そうかそうか」
「ごっめーん」

今、娘的にアツいフレーズは上の2つ。何かに納得している時に発動するものと、謝る時の一言。反省の色はあまり見られないので、感覚だけで言っている可能性もある。そんなベシャリによって、コミュニケーションが取れるようになったことは大きい。娘はたまに事実をねつ造するので、会話の信憑性は定かではないが。最近、そんなねつ造ぶりは、創作活動と手を結び始めている。

●オリジナルソングの作詞・作曲&歌唱(代表曲『そんなに冷たくしないでね』)
●デッサン(主に、アンパンマンをクレヨンで模写)
●ダンスの振付&実演(キャベツや青虫が出て来るよく分からない躍り)
●物語の創作・朗読(公園に行った実話を元にした『公園大冒険』)

生きて来た2年8カ月の経験値をフルに使って、オリジナルも生み出し始めた。歌、絵、ダンスなど、手当たり次第に何でもやるという節操のなさだ。当然、すべてのクオリティは低いわけだが、レオナルド・ダ・ヴィンチばりの創作意欲に感心させられる。アイデアが出ないとか、台本がなかなか進まないとか、言ってちゃダメだわ、自分。娘を見習って、まずはよく喋ろうと思う。まずは喋ることから始まる気がした。喋っていれば何とかなる。レッツトーク。

<文・フルタジュン>

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