どこまでも、ついてくる月のように
真夜中に目を覚まし
夜空に会いたくてベランダに出てみる
静まり返る夜の景色の中に
しばらく私は溶け込んでいた
煌めく星空は今だけ全部私のもの
そんな気がして少し嬉しくなった
気がつくと、あなたのことばかり
思い出してしまう
少しニヤニヤしながら
冷たい初冬の空気を深く吸ってみた
遠い記憶が蘇る
「星をずっと見ててごらん。
あなたの悩みを吸い取ってくれるから」
小さい頃、祖母がこっそり教えてくれた
「静かな夜に月にそっとお願いして
ごらん。願いがきっと叶うから」
私が辛い時、母が一度だけ教えてくれた
もう2人には会えないけれど
空から応援してくれているような気がした
改めて澄みきった夜空に包まれる
今はあなたと一緒にいれないけど
「どこまでも、ついてくる月のように
私を遠くで見守っていてほしい」
月に願いを込めてみた
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