三月さんと編集さん ~有料審査アプリ~
9月某日
雨のち晴れ時々、自信
「やっぱり、有料記事だよね…」
「え?
三月さんついに、
有料記事を投稿するんですか?
わかった!
あれでしょ!
最後のオチの部分だけ、
有料にする気でしょ!」
「失礼な!
そんな意地の悪いこと、しません!
止めて!
私を貶めようとするの」
「だって、やりそうでじゃない。
それで、どんな有料記事書くんです?」
「だから、書きませんって」
「じゃあ何で、
有料記事とか言ってたんです?」
「ん~とね、
やっぱり有料記事がないと、
noteの会社自体が、
儲からないんだよなあって」
「まあ、そうでしょうね。
あとはプレミアム会員になるとか?」
「ただブログのように、
記事を書かれても、
維持管理費がかさむだけでしょ?」
「でしょうね」
「そこでどうすれば、
有料記事が増えるかを、
私、考えてみました!」
「そんなの有料記事を、
投稿すればいいだけじゃないですか」
「それはわかってても、
ずっと無料記事書いてる人、
多いでしょ?って話」
「確かに多いかも」
「それは有料にすると、
そこに利害関係も生じる。
作品のクオリティーも求められる。
気楽に書きたい人だって、
いると思うんです」
「なるほどね」
「そこで私は、妄想しました。
作者さんに自信を持って、
有料記事を投稿できる方法を!」
「どうやって?」
「まずはここに、
私が用意したアプリがあります。
これは最新AIを組み込んだ、
note記事審査アプリ。
このアプリに、
自分が作った記事を読み込ませれば、
その価値を金額にして表示してくれるの。
リアルな金額が提示され、
自分の記事に価値があるとわかれば、
自信を持って売れるでしょ?
どう?すごくない?」
「AIが査定するのはユニークですね。
それに値段が出るのは、
ちょっと面白そうかも。
ちょっとそれ、
早く試してみましょうよ!」
「やってみる?
実は私もまだ、
テストは注目記事や、
有料記事でしかやってないから、
自分の記事、試したことないの」
「どれ、読み込ませます?」
「個人的に思い入れのある、
スフィンクスの話、
読み込ませてみようかな…」
「はいはい、いいチョイスかも」
「まずは…コピーして…
それをペーストして…
審査ボタンを…クリック!」
「おっ!おっ!
どうです?」
「もうちょっと待って。
やっぱり文字数や内容によって、
時間が掛かるから…」
「これ…時間掛かってことは、
期待できるってこと?」
「どうかな~。
でも…割りとそうかも!
試した記事も時間掛かってたし。
うわ~緊張してきた~!」
ポンッ!
「終わったぁ!」
「お値段は…おいくら?」
「発表します!
……
お値段…
……
……
…100円…
……
…ひゃくえ~ん?」
「……
まあまあまあまあ。
それくらいって言えば、
それくらいじゃないですか?
100円ついたってことは、
価値はあるってことでしょ?
noteの最低売出し金額にはなったし。
じゃあ、気を取り直して別の記事、
いきましょうか?」
「……そうだね。
まあまあ、
最初はこんなもんだよね。
よし!
他の記事、行ってみよう!
じゃあ次は、
パリピポエイリアン!」
「その記事…大丈夫?
ふざけまくった、問題作ですよね?」
「そう?
私はこれ、
ノリノリで書いたんだけど」
「私は…
失礼ですけど、
嫌な予感しかしませんけど」
「そんなことない!
これは結構、自信作!
よし!読み込んだ!」
「どうだ~」
「今度こそ~」
ポンッ!
「え~と…
えっ?!スゴい!」
「いくら?!」
「3500円!!」
「うわっ!たっか~い!
やるじゃないないですか!!
これ自信持って、
売ってもいいんじゃないですか?」
「そ、そうかな~。
ちょ~っと…
考えて~みっちゃおっかな~」
「考えてみちゃって下さいよ~。
これで…
ん?あれ?
これ…」
「どしたの~♪
編集さ~ん♪」
「三月さん。
これ…。
マイナスです。
ー3500円です。
ようは…
金返せ!ってことです」
「自信…コッパミジ~~ン!!」
お疲れ様でした。