この文章は、心優しい人に書いています。
自分本位の人にも、ぜひ読んで欲しいのですが。

心優しい人は、自分よりも周りの人を大切にしてしまいます。
自分のことは考えず、自分以外の人のことを大切にしてしまうのです。
そして、自分を犠牲にしてしまう。

でも、これが後々問題になってくる、というケースをたくさん知っています。

自分のことを二の次にしてしまうのは、短期間なら何とかなるにしても、これが長期間に渡ると、さすがに自分の心が傷ついていきます。
だんだん耐えられなくなってくるんです。

優しくされているほうからしてみれば、その人の好意に甘えているという認識がない場合もあります。
いつも快く引き受けてくれるから、そういう人なんだろうと思って、特に意に介さない。
「迷惑だったら言ってね」
「無理しなくていいんだよ」
とか、気を使っている場合もあるんですが、
当の本人が、
「これくらいなんてことないから大丈夫」
「気にしなくていいんだよ」
とか言ってしまうと、それを鵜呑みにして、安心してしまうんですね。

だから、ストレスになっているなんて思ってもみないわけです。

それでどうなるかというと、徐々に積もってきたストレスに耐えかねて、精神的に病んでしまう。
そして、ついに爆発してしまう、なんてこともあります。
いきなりキレるんですね。
それで、関係が壊れてしまうなんてことは、まあ、よくある話なんです。

それで、キレられた方は、唖然とするわけです。
「え？どうして？」
「そんなに辛かったなら、どうして言ってくれなかったんだろう？」
そして、自分がその人を苦しめていたことに、その時になって気がつくわけです。
そして、自分を責めるわけです。
もっと早く気づいていればよかった。。

これはお互いにとって不幸な結末ですね。

だから、一番大切にしなければいけない人は自分なんです。
自分を大切にしないから、相手も大切にできない。
結果的に、人間関係が壊れてしまうわけです。

無理は禁物です。
自己犠牲からは何も生まれません。
まずは自分を大切に。
それが基本です。