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日中韓感情推定 2020/4/28 別記:衛星から見た北朝鮮 金正恩死去、その後の北朝鮮国内と難民の動向

要約:

今回は、北朝鮮 指導者 金正恩が亡くなったので、北朝鮮国内で密輸が横行、つまり体制が緩んできました。ですので、日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性を想定して、受け入れる準備(すくなくともプラン作成)は必要です。

【1.解説】
AI(IBM Watson)解析により、リアルタイムに追うことができても、本当に合っているのか、傾向だけでもチェックする必要があります。中国本土のような規模であれば、衛星画像でチェックすることは可能です。それは北朝鮮のようなリアルタイムに事実がなかなか報道されない国でも同じです。そこで、北朝鮮の夜景、人の活動がはっきりわかる夜の明かりを測定した衛星画像をチェックすればいいわけです。今回はモノの動きから導き出せる前 指導者 金正恩 死去と、その後の北朝鮮国内と難民の動向。

【1.1 前提条件 中国東北部&北朝鮮一帯に新型肺炎が蔓延】


まともに機能している都市がない北朝鮮
https://note.com/futureforecast/n/nc180298fb2b9

北朝鲜武汉肺炎死亡人数超过300万
4/16には38度線の韓国軍も気づいている様子が分かります→文大統領も把握していたはずです。(前回)
https://note.com/futureforecast/n/n8a5e74ef2314

【2. 4/22 – 4/23 】 金正恩 死去で密貿易開始


前回、指導者が交代した様子をみましたが、そのその後の北朝鮮国内の動向を追ってみましょう。

4/22 NASA 衛星画像(夜間光)

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4/21と変わらず、満浦市・丹東市から物資が入っている様子が衛星からも見えます。(開かないと餓死)この2つの都市は、一応、正式な貿易都市です。北朝鮮と中国国境の、くぼんだところが光っていること(活動を開始した)覚えておいてください。

4/23 NASA 衛星画像(夜間光)

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満浦市・丹東市に追加して、北朝鮮と中国国境の、くぼんだところ=恵山市から物資が入っている様子が衛星からも見えます。
恵山市は有名な密貿易都市です。

>国境となっている鴨緑江が、この周辺では狭くまた浅くなっているため、密貿易が盛んである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%B5%E5%B1%B1%E5%B8%82


場所がわかるように重ねてみました。

画像3

【3. 4/24 – 4/26 政策転換 金正恩が亡くなり、その後】

金正恩 死去の様子。

4/24 NASA 衛星画像(夜間光)

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今回も平壌などの場所を見える形にしました。
妙香山(ミョヒャンサン)地区も大きく光がついていることが確認できます。
(電力供給の悪い北朝鮮が、この山奥に電力を送る理由を考えてください)

>CNNは

>「金正恩が手術後に危険な状態」米当局が注視=CNN
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20200421-00174445/

>金正恩氏は12日、平安北道(ピョンアンブクト)の妙香山(ミョヒャンサン)地区にある金氏一家の専用病院・香山診療所で心血管疾患の手術を受け、その後は近くの香山特閣に滞在中だという

平壌の北東 約100kmの地点 です。

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4/25 NASA 衛星画像(夜間光)

画像6

定規はそのままです。

4/26 NASA 衛星画像(夜間光)

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定規はそのままです。受信容量を最大にしても検知できません。(つまり、まったく明かりが消えた)

------------------------ここからは推測-------------------------------------------

つまり、この時(前後)お亡くなりになり・・・。アメリカはそのことを知っているから  北朝鮮の金正恩氏の動静知っているからこそ言及できず、とわざわざトランプ大統領が答えた。(知っている、ということ)

------------------------ここまでが推測-------------------------------------------

トランプ大統領、北朝鮮の金正恩氏の動静知っているが言及できず

トランプ米大統領は27日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の健康状態を把握していると述べ、同氏の生存を示唆したが、どのように知ったのかを言及することや詳細の提示は控えた。
  トランプ大統領はホワイトハウスでの記者会見で、金氏の状況を把握しているのかとの質問に「知っているが、今はそれについて話せない」と返答。「彼の幸運を祈る。元気であることを願う」と付け加えた

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-27/Q9GXP1T0AFB801

【4.結論 北朝鮮国内 動揺と難民の動向】

①北朝鮮国内 動揺
恵山市から物資が入っている様子が衛星からも見えることから、体制側の統制がまったく効いていないことを示しています(重ねて、恵山市は有名な密貿易都市です)

②日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性
あると思います。

4/6   Landsat8 衛星画像(北朝鮮 清津市 の漁港)

画像8

日本まで漂着できる漁船がいつもより多く停泊しています。
ですから、日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性を想定して、
受け入れる準備(すくなくともプラン作成)は必要です。


追記:書いている理由

日中韓のリアルタイム感情推定を行っている理由は、後日のタイムスタンプとして歴史に残すためです。具体的には下記の通り。
1.日本/中国(本土)/韓国/台湾香港は、国が違えど“リアルタイム”にお互いに影響しあう = 同じ市場 と考えるべき
2.であるからこそ、それぞれの国の違いを超えるためにも、冷徹に証跡に準拠して話をすべき
耳目を引くためのセンセーショナルと離れた冷徹な分析が必須だと考えます。
日本・中国本土・台湾・香港・韓国の良識的をもっている第三者、Undecided Voters(どちらに入れるか決めかねている人)が今、リアルタイムにどう思っているのかを、客観的にリアルタイムデータで参照できるようにしました。
IBM Watson が算出しています。ここではこの仕組みを「感情推定」といっています。それをレポートにしています。


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