見出し画像

自由が丘 ネコ日記 「東京も大雪の日、外猫クリボーには辛い辛い季節。」

クリボーは雪を2度見ています。生まれた年、1歳の時。そしてまた雲行きの怪しい2月初旬の東京の空。2歳も雪を見ることになってしまいました。
風雨に晒される外暮らしの外猫にとって大変なことは、ご飯の確保と風雨から身を守ること。

クリボーは他猫と違うのは、かなりの豪雨でも外を歩き、うちにやってきます。雪が降っても恐らくうちに来るだろうなと思っていました。2月5日は午後から大雪になると言われ、予報では深夜12時をまわる頃には、雪も止みそうな予報でした。
その日の朝はいつものように、クリボーとキョロたんはうちに来て、ご飯を待っています。

いつもクリボーが先にごはんです。キョロたんのごはんに珍しくクリボーが立ち合います。

ここのところ、実はこのクリボー、キョロたん親子なんですが、クリボーがくどいせいか、キョロたんは、鼻をくっつけようとするクリボーを猫ぱんちしたり、シャーと威嚇したりするようになっています。まぁ親離れをした(実際はしたつもりのクリボー?)はずで、クリボーが甘えてくるのを嫌がっているようです。

去勢後、子どもに逆戻りのクリボー。少しは大人になってくれよヨヨヨ。

クリボーも去勢をしてからというもの、子どもに逆戻りで、ずっと気分は子どものままです。こういうのを見ると、父親のメイさんは随分と違っていたなと思います。
メイさんが寝ている時に、子どものクリボーはやってきて、メイさんの目の前でご飯を食べていたわけですが、メイさんはいつもそっと見守る程度しか、接近はしませんでした。父親らしい態度を見て、僕はメイさんも親なんだと感じました。
メイさんは去勢をしておらず、ボスらしい性格をずっと維持してきていたのだと思います。その後のメイさんは、他ボスと大喧嘩、負傷した首が治らず、半年以上も皮膚に潰瘍。治らないままです。恐らく猫エイズでは無いかとみています。

TNRするにもそれを困難にする性格に体格。かなりの大声を出しますので、部屋に匿うことも難しい。そういう運命だったかなと。ちょっと辛い話ではあります。

クリボーの親父、メイさん。やっぱりかなり似てる。

朝ごはんが終わると、クリボーは一旦出かけて、昼前に戻ります。キョロたんは夕方までずっと居続けます。途中、トイレに行ったりはしますが。
そんなキョロたんが、いつもは植木のスノコの上に座っているのですが、雨で猫ベッドが出せないのもありますが、窓のシャッターを下ろすレールの上に座り、こちらを覗き込んでいます。

とても寒そうにしていて、やはり、時折、ごはんが欲しいと窓を爪で引っ掻きます。声は出しません。キョロたんには知性を感じています。キョロたんを見て、こりゃまずい、今日はかなり冷えるかもしれないと、急いで避難用ベッドを外に設置することにしました。

去年も一昨年もテントと、ベッドを外置きしていまして、フリースを敷き詰めて、ホカロンで温めておきます。今日の今日ですので、猫ベッドの準備をすることにしました。
得意のダイソーです。フリースが欲しいけれど、見当たらず、毛の長い大きいバスタオルを2枚と、大判のホカロンを買ってきました。今日、置いてすぐ座ることは無いのですけどね。それでもと買って帰ります。

とても寒いんだと僕にアピール。シャッターレールの上に器用に座ってます。

次にごはんですが、十分にストックありますけれど、ダイエットフードの食いつきが悪いクリボーに何か他のと、グレインフリーのニュートロを買ってみました。下痢になりやすいとかのデメリットもあるようですが、気に入ってくれるといいなと思います。いや、気に入りすぎて食いまくるのも困るのですが、、、。

5日の夕方、雪が瞬く間に降り積もります。温度が少しだけあり、湿った重い雪。この重い雪は植木に負担をかけます。急いで戻り、ベッドを設置。キョロたんの視界に入ればいいのですが、しかしまぁ、以前、キョロたんはここのメイさんのベッドに勝手に上がり込んで寝ていたので、大丈夫かなとは思います。

東京に重い湿った雪が、瞬く間に積もります。

どんどん雪が降り、外も0度近い、今日は来ないかなと深夜12時を回ると、シャッターを下ろす音に気がついて、ふにゃーふにゃーと鳴き声がします。
下ろしかけたシャッターを止め、ドアを開けるとクリボーが走り込んで来ました。よく頑張ったなとすぐにごはんの準備です。
外は0度近くても、ドアは短時間なら開けっぱなしに出来ますので、僕も急いでごはんを準備します。
外で生きると決めたクリボーを引き止めることは出来ませんし、こんなに大きくなったクリボー、この性格の子をうちに入れることももはや無理だろうとも考えてはいます。
しかし、目の前にお腹の減ったクリボーを放っておけるはずもないのです。

満腹になったクリボーは、僕にまた来ると言って、出て行きます。これは最近はごはんを食べ終わると、皿を跨いで僕に一旦近寄ってから、出て行きます。ここにいてもいいのにと思うのですが、それは出来ません。

朝、昨晩に設置したネコベッドに座るクリボー。

朝、クリボーは昨晩に設置した猫ベッドにいました。その姿を見て、僕は感動をしてしまい。。。なぜかというと、その姿が親猫のメイさんとそっくりで、いつもこうして室外機の上のベッドに寝ていて、僕を覗き込んでは、ごはんを食べて、また寝てを繰り返す、メイさんを思い出してしまうのです。

去勢しなかったから、メイさんとキョロたんから、クリボーが来たわけです。クリボーを僕は去勢してしまったから、ここで終わってしまうこと。何か、うまく書けませんが流れを止めてしまう悲しさと言いますか、どうしようもないことですけどね。これを言うと保護猫団体からお叱りも受けますね。。。
それでも何か、虚しい、悲しいと僕の心が感じています。

この寒空の下で生きていけるの?

この記事が参加している募集

猫のいるしあわせ

サポート頂きました費用は、全て野良子たちに還元されます。日々の食事、健康管理のための医療費。人間の勝手から外で生きることを余儀なくされる彼らを少しでもサポートするよう活動しております。