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女の嫌なところ3(終わらない週末)

映画「終わらない週末」の感想でヘッダ画像をお借りしています。もうそろそろ最後にしたい。

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マハーシャラ・アリ自体も世界に異常が起きた時点で、その職業柄?交友関係に基づくある程度の予想があったものの、やはり「自分の娘に対してすべてを明かすことは危ねえ」といいますかショックを与えて悲しい気分にさせたくはないという親心のみであまり多くの自分の知識に基づく開示はしなかったと描写されています。このメスガキが何歳の設定なのかも明かされない。大人と子どもの利点だけを(視聴者にとっては利点じゃない)自由に行き来して、人(ジュリア)をいらつかせるための舞台装置になっている。

どころかマハーシャラ・アリはジュリア・ロバーツと恋仲になりそうになる……

にもかかわらずこのメスガキが最初からめっちゃ好戦的であり、ジュリアも大概だけど……いわゆるSNSに多すぎる「ほんとは小心者すぎてめっちゃ何言われるかドキドキしているけど、効いてないアピする人」みたいな状態に登場時すでになってしまっているのか、

先に述べたように女の人上位の世界がまるでだめだという描写が成されているように見えるのと同時に、黒人がだめだと言っているようにも見えてしまいもはやぼくまでが「パニックに陥った知的生命体が最後に行き着く場所とは疑心暗鬼が生み出した同士討ちによる全滅」に陥りそうになるほどに疑念的にこの映画を見てしまっているような気がするのだが気のせいか。この映画は陰謀論に満ちていると思ってしまったらどうしたらよいのだ。

このアリの娘を演じた人に対してのヘイトから言うのではなく(ぼくは見えたものを額面通り嫌いになるため、つまり悪役をそのまま嫌いになるためこれでも抑えたほうであると評価していただければ幸いだ)、最終的に「このメスガキ、要る?」と。

大体最初は、アリの娘と説明されておきながらなんだか異様に含みのある重要な役割なのかなと思いきやガチ親子。他人に異様にヘイトを向けるのが先天的な性格であり、それだけでジュリアに終始喧嘩売ってただけ。ジュリアとイーサンの男の方のガキがこのメスガキの(半)裸体を盗撮してたのは事実だからそれに気づいてアリに告げ口したのはまだわかるけど(よく気づいたね~~^^という意味で)、そこから被害妄想が発揮されてイーサンがヤりたがってるみたいにまで思うのはお前……イーサンとの焚き火に居合わせたのはお前の意志だろうが……と。

だから先日含めこの長々と5000字以上も書いてしまった文に一定の結論を乗せるのであれば、各個体に説得力を持たせてほしかったということがこの監督に対して言えるのかもしれないが、いかんせんタンカーに突っ込んできてその船員はどうなったのか、その砂浜に居合わせた人々はちゃんと逃げてたけど、その後にアリが見た浜辺で死にまくってる人々との相関関係はなんなのか、それ系のあらゆることが投げ出されてんのに2.5時間も観客の時間を奪う映画としてこの映画は大成している。

この映画のいいところを挙げましょう!テスラの車が非常時に何の役にも立たない鉄ゴミだっていう風刺があったことですね。

この風刺は面白かった。ある曲がりくねった下り坂に、自動運転で次から次へと同士討ちしていき単なるくず鉄となり続ける全く同じ形のテスラ・カーが延々連なっている様は、ポストアポカリプスのいち場面めいている。

また中国ロッシャ北朝鮮、イランとか中東?あたりの悪の枢軸基本三組~にターゲットをブチ当てるのは全然いいんだけど、別にトランプまでを批判しようとはしなかったあたりが不思議である。政治的メッセージが異様に多いのになんでそのあたり日和ってんの?と。

もちろんぼくはそのような観点をこのアカウントに持ち込みたいわけではない。この映画を見るという偶発的な事故により書かざるを得なかった。マジでそろそろこの映画について話すのは終わりにしましょう。

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