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「妹夫婦の出産祝いにストラディバリウスをプレゼントしたいでおじゃる」と頼まれるゲーム

elinていうゲームの無料パイロット版がリリースされて、パイロット版だからまだそんな遊び尽くせないにもかかわらず一生このゲームで遊んでいるという話をしてます。ヘッダ画像をお借りしています。

つまりelinの感想をよく書いている。elinにはさらに前身となるElonaというゲームがあり、こちらでは題名にもしたストラディバリウスとは極上に貴重品でした。elinにはまだ貴重品の概念がない。

貴重品が全くないといえば嘘になる。それは月一単位かなにかで勝手に拠点に国から送りつけられてくる請求書はたぶん炎のエフェクトとかでも燃えないし(パイロット版なのもあり大抵のものが燃えないと思う)、ごみ箱みたいな「物体を消すオブジェクト」に突っ込もうとしてもそれ自体できないはず。

つまりelinとは拠点があり、そこでせわしなく自分の家だったり何らかの物体を創るゲームなんですね。最初に与えられた拠点は草茫々のその辺の「なにもない場所」だし、国からしたら「拠点にするなら勝手だけど、当該土地を占拠するなら請求するもんを請求すっからな」の勢いなのでしょう。

Elonaでは自分の家が大きくなったり、店を建てたり、敵がたまに落とす剥製とかトレーディングカードみたいなのを飾る博物館みたいに物件を所有すると税金がガンガン増えていった。あとゲーム内で生活するために必要な村人たちからの依頼をクリアしてお金をもらうと、頼んでもいないのに付いてくる名声というステータスがこちらもガンガン上がっていき、比例して税金が増えた。

このクエはelinでも健在であり、今の所名声があるのかないのか、作用するのかどうかもわからないけど金を得るならたぶんこれぐらいしかない。

あとは地道に拠点で各種作業台を造って、家具とか武器とか何らかの事物を造りまくって街に売りに行く。パイロット版だからか、たまにくる入居希望者をなぜかこっちが特殊通貨(なぜかそのへんのフィールドに落ちてる)で雇い入れた時に、その人が何らかの店舗経営者だとその人に売りつけることで拠点にいながらにして金が稼げてしまう。

このやり方が邪道だと思うなら―――あるいは正規リリース盤でオミットされそうだからそういう変なやり方になれちゃうと後々自分にとって不利だからやめとこうと思うなら―――前述の通り距離があり食べ物とかの用意がないと大変だけど拠点から離れて街に行って自分の制作物を売ればいい。

そして街の人からの依頼を受ければいいのだ。現行バージョンでは依頼において、前身のゲームであるElonaを遊んだことがある者なら混乱するだろう、題名みたいなことを言われることがある。

だって結婚する娘夫婦?のためにストラディバリウスがお祝いとして贈りたいから欲しいってんですよ。ファンタジークラフトゲームなのになんでストラディバリウスが存在する世界観なんだよ!とか思われるかも知れない。

でもぼくはそんなこと全く思わなかったし、Elona補正があるからではあろうものの違和感もなかった。へーストラディバリウス作れるんだ、と。

さらにはElonaにおいて最強武器の一角出会ったエーテルダガー(一点物)やライトセーバー(超希少品)がレプリカとして存在する世界観らしかった。Elonaよりも時代的にはちょっと前らしいので、なぜ前時代にして一点物のレプリカが作れるんだよみたいに思われるかも知れないけど……なんででしょうね。

それには答えらんないけど、なぜ地球上の物品がファンタジーゲー内にあるんだよという疑問には答えられる。それはElonaが、ひいてはelinの世界が、多層の文明の勃興の繰り返しの中に存在するからです。

仮に地球とかそんな概念ですらないどこぞの世界だったとしましょう。そこでも地球みたいに恐竜が跋扈したり城が立ったり無意味な条例で人がぶっ殺されるみたいな文化が生まれたり、英語によく似た文法が使われる文明とかがあったりしたら……

そして封神演義の女媧みたいに、自分の思い通りに生命体が向かうまでどんなに文明が発展しようが全部ぶっ壊してまた生命の誕生からやり直させたりみたいな意思が介在していたらとか途方も無いことを考えると、別に地球は何も関係がない、何の由来もない異世界においてストラディバリウスが存在したとて何の違和感もないわけです。

でもこれは、ゲーム制作者に対するエンゲージメントが高い状態だからこそ起こりうる心理なのかも知れない。好きになれなさそうなゲームを間違えて買っちゃって、サンクコスト効果が働いてしまい、自分に合わない世界観を自分に納得させるために無理くりそういう理解方法を選ぶみたいな形はストックホルム症候群みたいであまりすべきではない気がする。

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