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手記『いじめっ子、殺します。』   前編:告白[朗読シリーズ]         第35回:赤報隊に告ぐ 1991年5月3日

朗読:山口文康 効果音:小森平        画像:B.チェッリーニ作『ペルセウス』から                  主筆:風来山人(『手記』刊行会 編)
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[朝日新聞阪神支局襲撃事件について]

 兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が1987(昭和62)年5月3日(日曜日)午後8時過ぎに目出し帽を被り散弾銃を持った男に襲撃された事件(警察庁広域重要指定116号事件、所謂「赤報隊事件」)は、未解明のまま2003年3月に公訴の時効を迎えました。事件の詳細は、樋田毅(著)『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』(2018年、岩波書店)などをご参照下さい。下記の2つの文は、同年1月24日に東京の築地にある朝日新聞東京本社ビルに銃弾が打ち込まれた事件の2日後に共同通信社と時事通信社に送り付けられた犯行声明文(上掲書pp.13-14)と朝日新聞阪神支局襲撃事件の3日後に両通信社に届いた犯行声明文(上掲書pp.21-22)の其々全文です。江藤が読んでいたのは、この2通の声明文だったと思われます。

 告
われわれは日本人である。
日本にうまれ 日本にすみ 日本の自然風土を母とし
日本の伝統を父としてきた。
われわれの先祖は みなそうであった。
われわれも われわれの後輩も そうでなければならない。
ところが 戦後四十一年間 この日本で日本が否定されつづけてきた。
占領軍政いらい 日本人が日本の文化伝統を破壊するという悪しき風潮が 世の隅隅にまでいきわたっている。
およそ人一人殺せば死刑となる。
まして日本民族全体を滅亡させようとする者に いかなる大罰を与えるべきか。
極刑以外にない。
われわれは日本国内外にうごめく反日分子を処刑するために結成された実行部隊である。
一月二十四日の朝日新聞社への行動はその一歩である。
これまで反日世論を育成してきたマスコミには厳罰を加えなければならない。
特に 朝日は悪質である。
彼らを助ける者も同罪である。
以後われわれの最後の一人が死ぬまで この活動は続くであろう。
日本人のあるかぎり われわれは日本のどこにでもいる。
全国の同志は われわれの後に続き 内外の反日分子を一掃せよ。
二千六百四十七年 一月二十四日
                        日本民族独立義勇軍 別動
赤報隊 一同

 告
われわれは ほかの心ある日本人とおなじように この日本の国土 文化 伝統を愛する。
それゆえにこの日本を否定するものを許さない。
一月二十四日 われわれは朝日新聞東京本社東がわに数発の弾を発射した。
だが 朝日は われわれが警告文をおくった共同 時事と共謀して それを隠した。
われわれは本気である。
すべての朝日社員に死刑を言いわたす。
きょうの関西での動きはてはじめである。
警告を無視した朝日には 第二の天罰をくわえる。
ほかのマスコミも同罪である。
反日分子には極刑あるのみである。
われわれは最後の一人が死ぬまで処刑活動を続ける。
二六四七年 五月三日
                              赤報隊 一同

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