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クラシカルに生きる

引越しでどこにいったかわからなくなっていたipod classicが3ヶ月ぶりに発掘された。
それからというものの
通勤のお供にこちらで音楽を嗜んでいる。

今やPCがないし同期もできないから
アップデートすらされない。
昔まだサブスクがない時代に
毎月TSUTAYAに通って
4枚1000円、10枚2000円とかで
アルバムをレンタルしながら
音楽を取り込んでいた。
リリースされたばかりの最先端の音楽と
耳馴染みのある懐かしいアーティストやサントラを組み合わせて借りるのが好きだった。
新しいものばかりだと情報過多で聴き込みが浅くなってしまうのだ。

好きだ!と思って一気に借りた
アジカンや星野源の音楽を
改めて聴いてみたり、
学生時代の気持ちに寄り添ってくれた
チャットモンチーやミスチル、Perfumeを聴くと
なんとも言えない気持ちに…!!
歌詞も見ずに口ずさめるのも心地よく
エモいって感覚はこれなんだなーと感じる。

今は月額料金を払えば検索して
その時の気分で気軽に音楽を聴ける時代。
すごく便利だし、あきらかに効率的。
でもバイト終わりの深夜にTSUTAYAに立ち寄って、なに借りよう?今どんなアーティストを聴きたい気分なのかな?って自問自答しながら
厳選して聴いてた不便な音楽がすごく好きだった。
1時間ほど店舗でうろちょろCDを探す時間は非効率だけどとても愛おしい。

新しい素敵な音楽との出会いにハッとしたり、気分に合ってる時だけ聴こえてくる歌詞にその曲の理解を深めたり。
きちんと音楽を味わっていたなぁと思う。

人のipodにどんな曲が入ってるのか覗くのも好きだった。
それは私なりの下心で、その人のお家にお邪魔して本棚を覗くような、その人の思考を覗くような気持ちで人となりを理解する距離感を縮めるコミュニケーションのひとつだった。

ipod classicは容量が大きくて(160GB)
音楽だけなら無限に保存できるのではないか!
この世の音楽全て聴き尽くしてしまおうか!
など私の気持ちを大きくさせて夢を与えてくれた。今でもやっぱりすごくかっこよくて、クラシカルでありながら素敵なプロダクトだなぁと思う。

主流はサブスクだけど、今の私はサブスクで音楽を楽しむほどのフラットな感覚ではないから、自分の感覚にしたがってまだクラシカルに音楽を楽しもうと思う。

アジカンのサーフブンガクカマクラを聴きながら江ノ電に乗ってのんびり旅行とかしたいなぁ、という夢が今膨らんでいる!

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