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ドイツの移民政策が変わる!二重国籍、新しいビザ、ドイツ語を学ぶメリットなどの雑記

海外移住を考えている方にとって、英語圏の国々が選択肢として最初に思い浮かぶかもしれません。しかし、移民政策の緩和を行っているドイツも目を向ける価値は大いにあります。移民政策の緩和によって、英語圏の国々よりも移住がしやすく、特に新しいビザは多くの職業が対象になります。


国籍法改正、二重国籍導入を目指す

ドイツでは二重国籍の導入が進められています。

2023年末~2024年(まだ時期は未定です)に導入が予定されている新しい二重国籍の法律では、元の国籍を放棄する必要がありません。また、国籍の取得も簡略化される予定で、国籍の取得で求められるのは、身元を証明する書類、例えば有効なパスポートや身分証明書の提出だけになる予定です。国籍の取得に必要となる滞在年数も短縮される予定で、これまでは8年の滞在年数が必要でしたが、これが5年にまで短縮されます。さらに、特別な専門職に就いているなどの場合は更に短く、事前居住期間は最大3年間に短縮される可能性があります。

これにより、従来よりも早くドイツ国籍の取得が可能になります。しかし、日本は二重国籍を認めていないため、ドイツ国籍を取得後は、引き続き日本国籍を失うことになります。

この新法で、ドイツは熟練労働者の不足を解消したいと考えています。

新しいビザ、Chancekarte

ドイツは2024年の夏ごろを目処に「Chancenkarte」という新しいビザを導入する予定です。このカードは、ドイツでの仕事を探すために非EU諸国からの人々に提供されるものです。初めは1年間有効で、条件を満たせば2年間の延長が可能です。

いわゆる海外に移住がしやすいと考えられているIT職だけでなく、金属加工やその他職人、介護や看護などの職種での求人も増えています。このカードを取得するための条件として、自分の生計を立てられることや、簡単なドイツ語の能力(A1レベル)が必要です。さらに、特定のポイント制度があり、ドイツでの資格や経験、年齢などによってポイントが加算され、これによりビザの取得が容易になります。

特に、ITの仕事に限らず様々な分野での専門家が求められている現状を考えると、多くの人々にとってこの新しい「Chancenkarte」は大きなチャンスとなるでしょう。

ドイツ語が公用語の国々は経済的に豊か

ドイツ語が公用語の国々、つまりドイツ、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、ベルギー、ルクセンブルク。これらの国々は日本よりも生活水準が高く、経済的にも非常に豊かです。実際、世界GDPランキングを見ても、ルクセンブルクがトップ、スイスが4位、オーストリアが12位、ベルギーが18位、そしてドイツが20位に位置しています。一方、日本は31位です。これを見るだけでも、ドイツ語圏の国々の経済的な強さが伺えます。

そして、ドイツ語はヨーロッパにおいてはロシア語の次に多く話されている言語です。第二言語や第三言語としてドイツ語を話せる方も多くいます。そのため、ヨーロッパでドイツ語を話せる意義は大きいのです。

参照

  1. 世界の1人当たり名目GDP 国別ランキング・推移(IMF)

  2. ドイツ、二重国籍を容認へ 国際競争力低下に危機感



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