見出し画像

【掌編】裏地見るプーさん

「やっと二人っきりになれたね、露里」

「ええ、何だかドキドキするわ、太」

 退屈な合コンを抜け出した割目野露里ワレメノツユリ男根太オネフトシは小さなシティホテルの一室に居る。

「実は、今日は先輩から太の相手をするように、最初から言われてたの。
 太が素敵な人で良かったわ」
と露里がはにかみながら笑う。

「先輩から押し付けられてたとは、少し残念だな。 
 最初から割り当てするなんて姑息だよ。
 Z世代だろうと昭和のオッサンだろうと、     
 姑息なことや卑怯なことはしてはいけない。
 世代は関係ないよ。
 卑怯なことはしない、この軸がしっかりしていないとダメだ。
 異性を口説くのは自身が全力でいかないと……。
 後輩に段取りさせるなんて、どんなに尊敬する人であっても、もう詰んでるよ。
 世代を超えて、心象が悪いことをしてはいけない。
 このルールは決して難しいことではなくて、簡単なことだよ」

 二人は肩を寄せ合いセミダブルのベッドの上に座っている。
 今日が初対面だが、愛しあう二人に言葉は要らない。
 太の唇がそっと、露里の唇を奪う。
 やがて太の舌が露里の口内に入っていく。
 露里も負けじと舌を絡ませる。
 太は左手でブラウスのボタンを上から順に滑らかに外し、その手でブラのホックをもスッと外した。
 過去に熟女から毎晩調教されていた経験を持つ太にとっては簡単な作業だった。
 ブラウスを剥がした太は、そのたわわに実った乳房を眺める。
「なんて綺麗な乳房だ!
 エマニエル夫人で一世を風靡し、プライベイトレッスンでハリウッドに進出したシルビア・クリステルかっ!」
 ちなみにプライベイトレッスンはAmazonプライム、絶賛放映中だ。

 太は堪らずピンクに隆起した露里の右の乳首を吸いながら、右手で豊満な左の乳房を揉む。
 勝負パンツだろうか、太は余った左手で、フリルの付いたピンクのパンティを素早く脱がす。

 太は自身のシャツを破り捨てるよに脱ぎ出した。発達した胸筋は保健室の赤い筋肉モデルのように、筋肉のつき方が容易に想像できる。腹筋ははっきりと六つに割れている。
 シックスパッド!それにしても、三浦雄一郎のCMは発音が良すぎる。

 太はトランクスも脱ぎ捨て、いきり立った己の分身を露里の目の前に見せつけた。

 露里はゴクリと生唾を飲み込み、堪らなくなり言った。
「早くっ!早く来て!」

 少し固くなった親鶏の炭火焼きも、柔らかなコンビニ合成肉のフライドチキンも、どちらも美味しく頂けるタイプの太は焦らない。  
 女の体を知り尽くした太は、露里の両足首を持ち、脚をVの字に開く。
「もうこんなに溢れてんじゃん。
 露里のお露を、今夜は僕が一滴残らず飲み干してあげるよ」
 そう言うと太は露里の股間に顔を埋めていく。
「いやん、恥ずかしいわ」

「じゃあ、やめようか?」太はクレバスまでの10cm手前で寸止めする。

「いやん、それは絶対にいやっ!
 でも、さっきから一つだけ気になることがあるの」

「何?」

「このタイトルは一体何と言ってるの?」
と露里が尋ねる。

「ウラジミール・プーチンと言いました」

(ぱひゅん)


あ、良いところで終わっちゃいましたね😅


また今度!




この記事が参加している募集

恋愛小説が好き

えっ!ホントに😲 ありがとうございます!🤗