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マネーフォワードに入って3年7ヶ月経ちました

そろそろ初心に返るつもりで振り返りたいと思います。私が広告制作会社からマネーフォワードに転職して3年7ヶ月が経ちました。あっという間です。入った時に比べて目まぐるしく環境が変わりました。

入ってすぐに活かせるスキルがない(マイナスからのスタート)

私がマネーフォワードに入った時は、だいたい社員は100人くらいでデザイナーは私で5人目でした。当時は事業部付けではなく、デザイン戦略室という組織があり、そこに5人のデザイナーがいました。当時はデザイナーの数に対して案件が多く、それぞれメインで担当するプロダクトがあるものの、他のプロダクトが忙しくなるとヘルプに入るようなかたちでやっていました。

そんなリソースが少ない中で、受託の広告制作会社出身で事業会社未経験の私がマネーフォワードに入ったのは今でも不思議に思っています。デザイン戦略室のデザイナーで5名のうち3名は事業会社で活躍してきてた人たちなので、すでに社内で凄く活躍していました。それに比べて私は前職では結構レガシーな組織にいたようで、SlackやG Suiteのビジネスツールだったり、SketchやZeplinやなどのデザインツールなども初めてで、他のデザイナーに比べると慣れるまで結構時間がかかったと思います。働き方も、前職では単発の広告をメインで作ってきたので、長期のプロダクト開発はどう違うのか全くわからない状態で、色々と失敗をしながら学んできました。

広告制作会社出身なので、得意なデザイン分野はグラフィックになるのですが、マネーフォワードに入ってからはあまりグラフィックの仕事はしていません。グラフィックを活かすよう仕事は主にプロモーション系の案件になりますが、その時はプロモーションよりもプロダクトにリソースを投入するフェーズでした。私自身もグラフィックでは、だいたいやり切ったと思っていたので、今までのスキルを活かすのではなく、興味があったプロダクト作りを勉強しました。

なんでもやる

マイナスからのスタートなので、どうにか会社に対して早くバリューを発揮しなくてはと思っていました。わかりやすい活動としては、求められることはなんでも嫌な顔せずにやるように心がけました。仕事をこなしていく中で関係者と信頼関係ができて慣れてくると、余裕が出てきて周りが見えるようになり、求められた事をそのままやるのではただの社内受託になっている事に気づきました。

何が正解かわからない

正社員なのに社内受託状態では、社内でデザイナーを抱えている意味がありません。とは言え事業部からデザイン部門が切り出された状態では、事業部内でどんな課題を抱えているのかがよくわかりませんでした。

また、そもそも一般的なプロダクト開発もわからないので、周りの有識者に聞いたり、色々な課題を見つけては、改善するためにはどうしたらいいのかを考えてチームに共有し反応を見てまた改善という事を繰り返して来ました。

何が正解がわからないなりにも、何か考えて正解に近づくようなアクションを起こすような働きかけはしていました。

事業部の課題の理解

私が入って半年くらい経って、デザイン戦略室というデザイン組織にデザイナーが集まるかたちから、デザイナーが事業部付けになりました。デザイナーはデザイン組織を作った方がいいという話や、デザイナーは事業部に入った方がいいと言う話がありますが、どちらもメリットデメリットがあります。デザイン組織では、事業部の課題が見えづらく社内受託になりがちになるし、事業部付けでは今度はデザイナー間の知見の共有が難しくなってきます。また、フェーズや組織の規模によってもベストなかたちは変わってくると思います。私としてはこのタイミングで事業部付けになったのは、事業部の課題を深く理解する事ができとてもメリットが大きく感じられました。そうなると、今までは割と手段の話になってからデザイナーが巻き込まれていましたが、課題について一緒に考えるようになりました。

UXをプロダクトに

その頃よく「UX」と言うワードが飛び交っていました。その頃いたデザイナーは専門でUXを学んできている人はいなかったのでプロダクトに取り入れたいがどうしたらいいのか、試行錯誤している状態でした。

そんな中、UXを学んできたデザイナーが入ってきて、私と同じチームになりました。UXをプロダクトに取り入れた開発をしたいと思っていたので、嬉しいと思ったと同時に、私も浅くしか知らない中でさらに他の職種の人にUXデザイナーは何ができて、どう関わったらいいのか伝えるにはどうしたらいいのか悩みました。

わからないなりにやってみる

そうは言っても何もしないわけにはいけないので、見よう見まねでとりあえず付箋を使った課題整理のmtgを他の職種の人たちと行う事から始めてみました。それを何回か繰り返していくうちにUXデザイナーが主導でファシリテートしていくようなかたちが自然にできました。

基本的に業務はUIがメインですが、自分自身も基礎的なことは理解しなくてはより多くの人をUXを取り入れた開発に巻き込めないと思い、Xデザイン学校に通いました。

この時、自分が作ってるプロダクトが本当に世の中に必要とされるものなのか不透明だったので、それを明確にするためにも学ばなくてはと思っていました。

優秀なデザイナーたちと働く

私がマネーフォワードに入った時よりデザイナーの数が数倍にも増えました。UXデザイナーもそうですが、若い優秀なデザイナーがマネーフォワードには多くいます。自分が同じ歳の頃とは比べ物にならないくらい優秀なのでとても尊敬しています。自分自身が表に出ていくより、若い優秀なデザイナーが活躍できる組織にしていきたいと思っています。

今は私がマネーフォワードに入った頃のような個の力のフェーズから、組織の力のフェーズになってきました。こう言った組織の事を考えることは今までも経験がないのですが、今必要だと思っているので試行錯誤していきたいと思います。

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