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とっとりMEGURUラボ境港ワークショップ(7月10日)

学生人材バンクでは、昨年から”オンライン関係人口未来ラボ”という動きを実施しております。その中から、長野県塩尻市役所の協力のもと、地方自治体の課題解決を副業人材で行う”とっとりMEGURUラボ”の仕様書研修を実施しました。そして副業人材の募集を行い、境港市では2名の副業人材が活躍してくれることになり、この度、無事にワークショップが開催されたことを報告します。

1.境港市の新施設を中学生の目線で考えたい

とっとりMEGURUラボのプレゼンで、境港市教育委員会の竹本さんは語っています。新しい施設を次の世代の目線もいれて多様な利用者が活用する場所にしたい。

プレゼンを見ていただくのが一番よいのですが、その熱い思いにこたえてくれた方が複数名おられました。その中から、現在は宮城県南三陸町に暮らす大場さんと、現地サポートも兼ねる形で鳥取県大山町に暮らす大見謝さんが副業人材として選ばれました。

大場さん

大見謝さん

2.オンラインでワークショップの設計

6月からワークショップの設計には関わっていただいたのですが、新型コロナウィルスの状況も読めない中、場づくりについての相談をさせていただきながら、現場での実施については弊社代表の中川と、大見謝さんを中心にまわしていくということになりました。

どういう人と、どんな場を作りたいですか?その先に何がありますか?など、境港市役所の方々とのオンラインミーティングでは、このワークショップは一つのキッカケにすぎず、次の一歩と一年後の状況をどう描くのかという部分が議論されていました。

大場さんは、全国の図書館などの公共施設を住民目線でつくる場づくりなどの経験もあり、中学生など年齢の若い人のワークショップのご経験もあり、その知識と経験をフル活用して設計してくれました。

大見謝さんは、米子市にも近い立地の大山町でコミュニティを作っている経験から、地域ならではな視点や、中学生との場づくりのポイント、面白がる雰囲気作りなどの意見を出してくれました。

ちなみに学校に配るチラシなどについてもアドバイスをもらったりなど、ワークショップだけじゃない、これからの中学生とのまちづくりについて、広い視野でアイデアをいただきました。

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3.現地を自転車でめぐる

弊社中川も境港市は観光で訪れたことはありますが、町の人目線で共感するには情報が足りないと、6月中旬に1日半、境港市内を折りたたみ自転車で爆走してました。一部、大見謝さんと一緒に。

中学生のメインの移動ツールが自転車であること、新しくできるセンターに自転車で行くという感覚が持てるかなどについて考える機会になりました。

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境港市周辺の方しかわからないですが、中心市街地から米子鬼太郎空港までかなりの範囲を自転車で走りました。市内の3つの中学校も自転車で回り、随時、大場さんも入っているチャットに写真を送る一日でした。

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4.本番(7月10日)

そんな準備を経て、本番を迎えます。当日は大人34名、中学生25名の参加を迎えることができました。30対30を目標にしていたので、ちょうどよい規模での開催でした。

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境港市民図書館の協力を得て、アイデアのヒントになりそうな書籍を会場に並べてもらいました。なんと、気になった本は帰りがけに出張窓口を作ってもらって借りることもできるというサービスも、境港市民図書館にも感謝です。本をキッカケに話をする来場者もいました。

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新しくできる建物のビジュアルと、VRで確認することのできる道具も並べてみました(これが帰りがけに盛り上がりました、後述)徐々に中学生が入ってきて、自己紹介用のシートを書き始めてくれました。

なんとなく、教室のような雰囲気ができて、後から来る大人の人に説明してくれたり、友達同士でスタートまで和やかな雰囲気が会場にありました。

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いざ、本番開始です。主催の境港市教育委員会の松本課長から、今日のこの場にかける思いや新しい建物に期待するお話をいただきました。単なる施設の紹介ではなく、自分の好きな場などの具体的なお話をしてもらって、グッとこの場で何をすべきかが来場者に明確になったと感じました。

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具体的にワークの場に入っていきます。

=タイムライン(13:30-15:30)=
(1)自己紹介と放課後事情の共有
(2)いごこちの良い場所って?
 =グループを、大人チーム、学生チームに分けてシャッフル=
(3)わくわくできる場にするための作戦会議
 =グループを元に戻す=
(4)各チームの共有や気づいたことの共有

上記のような段取りで進みました。各グループには、主に境港市内の大人の進行補佐(レポーター)がテーブルの話を進めてくれました。全体的に笑いありの感じで意見が出ていたと思います。

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最後にグループごとの発表で共有。各グループで多くの意見が出たことが共有されました。文化施設ではありながら、スポーツの企画ができないかという話や、中学生が放課後、帰宅前に寄れるような仕組みについての意見など、できそうなことも話されました。

最後にアンケートを書いて終了したのですが、ほとんどの参加者が複数行のしっかりとした意見を書いてくれたので、役場の方と一緒に、濃い時間がつくれたんだなと確認できました。

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帰りがけにVRコーナーを楽しむ中学生チーム、技術に触れるという視点も大事ですね。

5.ふりかえり

アンケートの内容や当日のアウトプットなども含めて、振り返りを実施しました。細かな場づくりの修正点もありながらも、新しい場所への小さな動きや期待がカタチになった時間だったと話せました。

これを点で終わらせずに、継続的な線の企画に引き続き弊社としても、サポートしていきたいと思います。

今回は、副業人材として協力いただいた2名と、テーブルでの進行役を受けてくれた、大山町のお二人、鳥取市から来てくれた”だっぴ鳥取支部”の和泉さんもありがとうございました。

とっとりMEGURUラボ境港
・副業人材 大場黎亜(株式会社Plot-d 代表取締役)
                      大見謝将五(合同会社TENG)
・テーマ:中学生のワークショップの設計(本番サポート)
・副業期間:令和3年6月1日~7月30日(本番7月10日)

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