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【一人ブラック企業】長時間労働に酔いしれているうちは儲からない

商売において、経営者は働いてナンボ、と朝から晩まで休日も返上で働いている場合ではない。その働きは利益を生んでいるか?という話

世の中は昨日からゴールデンウイーク。

人によっては10連休なんてうらやましい長期休暇を満喫し始めたことだろう。



中小企業の社長の中にはそうした休みも取らず、ひたすら「仕事!」なんて気合いの入った猛者もいるかもしれない。

好きで仕事に打ち込んでいるならまだしも、「本当は休みたい」「家族と旅行にいきたい」と考えていても、会社の状況から休みが取れない、なんてかわいそう経営者もいるのではないだろうか。



何を隠そう、10年前のわたしがそうであった。1年で休めたのが年末年始の3日間のみ。その他の祝日や日曜日は会社に出勤し、何かしら作業をしていたのだ。

そんな働き方をしてるので、さぞ忙しく儲かっていただろうと思うだろうが、内情はその逆で、毎月赤字のうえその先も売上げが上がる気配すら見えていなかった。



大きな負債はのしかかり、そのうえ取引先に多額の売掛金を支払ってもらえぬまま夜逃げされるような始末である。せめて体を休める休暇がほしいと願っていたが、やることだけは膨大でとても休めるような状況ではなかったのだ。



ただ、今考えると、心理的にそんな状況にうしろめたい気持ちになっていたり、はやくこんな状況から脱しなければという焦りも相まって、自ら休日出勤を望んでいたように思うのだ。

誰よりも長時間働いていればそのうち好転するんじゃないか、などと働いている意味をはき違えてなかば「忙しく働いている俺」という状況に酔っているようなおバカな思考に陥っていた。



それだけ働いても売上げが上がらないのならいっそ休んだ方がいい。そして元気な体とスッキリとした頭で「どうしたらいいか」を考えて実行した方がよほど健全だ。

究極的にはほとんど働かずとも会社が回る状態であり、そこまでいかなくとも人並みに休みが取れたうえで売上げが上がっていく状態を目指すべきだ。



この連休もなんとなく働いてしまおうと考えていた崖っぷちの経営者に言いたい。「その数日働いたところで売上げなんて上がらない」

どうせなら潔く休んでしまって、その後の方向性は英気がみなぎってから考えた方がいい。疲れは知らぬ間に蓄積し、精神を蝕んだあげくマイナス思考にしてしまう。

そんな状態でがんばっても成果は出ない。そこだけは経験者のわたしが保証しよう。

まずはじめに「休み」を仕事に組み込むと、成果が次第に近づいてくる



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