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シーズンものの売上げはリマインダー設定で確実に準備する

年間を通して上下する売上げの中で季節に影響するものは事前の準備を日々の忙しさに流されないようにする、という話

8月にリマインダーを設定していた準備が整い、コンテンツをアップした。リマインダーに設定したのは昨今の9月~10月にかけて上陸する大型台風の影響をうける関連の工事について。

年々問い合わせの件数も増えていることもあり、台風案件をまとめたコンテンツを作成して注意喚起とご相談の流れを促している。

弊社のような業態はあまり季節商品というものが存在しない。選択するカテゴリーによっては暑さ寒さといった意味での商品も該当するのだが、基本的に季節に左右されるカテゴリーを自ら選択しないということで年間を通しての受注の安定をはかっている面もある。

しかしながら、昨今の大型台風の被害による影響はいささか無視できるものではなく、2、3年前のものでは月の売上げが倍以上に膨れ上がる事態となった。一度のことなら一過性のものとして問題視はしなかったのだが、その次の年にさらに大きい台風が直撃したことを機に、今後かなりの確率で同じ様な事態に見舞われると想定してから台風シーズンに入る前に準備をする、というルーティンをリマインダーに設定した。

このシーズンものをリマインダー設定するという行為、他の業種でも多様に組み込めると思うのだ。そもそも季節商品をメインに扱っているようであれば今更リマインドする必要もないのだろうが、季節という視点で見たときに単純に気候や四季にかぎらず、年間を通して定期的に訪れる行事などを対象顧客の生活様式に当てはめてみると見えてくるものがある。

例えばサラリーマン家庭の夏と冬のボーナス時期に合わせて主婦目線で高額な家事の助けになる商品のアプローチを先行する。この目線でとある業者が戸建て住宅に増設できるサンルームを毎年売り出している。金額にして¥30万前後の価格帯は普段の生活費からは捻出できないが、ボーナスをあてにして考えるなら十分に手の届く価格になる。主婦の心をくすぐるような広告で訴求し、ここ数年の夏と冬に安定的な売上げををキープしている。

その他、マンションの総会や決算月などあらかじめ決まっている行事は案外あるもの。自社には関係ないように思えても意外に関連性があったりビジネスチャンスがあったりするので、既存顧客の年間行事やイベント、生活様式を探ってみるのも面白いかもしれない。

そのような視点で探り当てたビジネスチャンスも日々の忙しさに流されてしまっては元も子もない。的確な時期に広告などの準備ができるように自社の年間行事として組み込んでしまうことで新しいリマインドができあがる。この一連の流れができあがり、一定の売上げを実現できればその時期の安定は確保できるのだ。

このリマインド設定された売上げを複数持っていれば年間の安定した売上げのオートメーション化も夢ではない。弊社も積極的には考えていなかったがもう少し本腰を入れて安定した売上げを取りにいってもいいのかもしれないとこの記事を書きながら思うのである。

準備までのプロセスは手間がかかるが、一度作り上げてしまえばあとは楽である


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