【カッコ悪い?】商売の場合、コバンザメのような「おこぼれ精神」はアリ!
「隙間産業」なることばがある。
最近ではニッチ産業と言い換えられることも多いが、ようは大企業などの強者がねらわない小さい市場や取りこぼした市場に活路を見出す産業のことを指す。
わたしは10年前、「ランチェスター戦略」を学んでから、意識してすでに需要はあるが強者はあえて狙わない市場に着目してきた。
大きい会社にとっては手間がかかるわりに売上げが小さい市場はどんな業界にだってあるはずなのだ。
売上げが小さい、とは大きい会社にとってであって、例えば弊社が狙っている市場においては100万円~2000万円くらいまでが「小さい売上げ」として認識されているようだ。
だが、100万円や2000万円ってはたして小さい売上げだろうか?
業種や業態、はたまた会社の規模や利益率によってその辺の感覚は多少異なるだろうが、小さい会社で「100万円の受注」というのは無視できない金額ではないだろうか?
ましてや弊社など1000万円を超える受注など手を叩いて喜んでしまうし、2000万円なんてありがたくて手を合わせたくなるような気分になる。
ただ、大きい会社にとってはその程度の金額では会社を潤わすことはむずかしいだろうし、今後は人手不足から小さい市場に割く人材も限られてくるため、より一層こうしたニッチ市場はガラ空きの状態になると予想している。
では、どこにそうした市場があるか?
まずは儲かっている大きい同業他社のリサーチからはじめるといい。
すでに実績をあげているゆえ、どの分野が儲けの源泉なのかはホームページなどネットを徘徊すれば情報として簡単に手に入る。
その分野の縮小版として、大きな会社が取りこぼすであろう顧客層が小さな会社のメインターゲットとなり得るのだ。
まるでコバンザメのように大きなクジラに張り付き、餌のおこぼれを苦労もなくシメシメといただく。
カッコ悪い、ということなかれ、ゼロから市場を開拓することのむずかしさを考えれば、これも立派な戦略のひとつなのだ。
お金のない小さい会社のたくましい生き残り方、ととらえれば恥ずかしいことなんてない。
わたしが思うに本当に恥ずかしいこととは、自身が過信して会社を路頭に迷わせてしまうこと。
この考え方に賛同していただけれるなら、まずは大きい会社のリサーチからはじめてみてはいかがだろうか。
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