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【先見の明】先行者利益か、得意を磨くか、時代を見据えた商売感

商売において、「現状維持」は退化と同じ意味である。新しい分野に目を向けるか、既存事業をトコトン磨くか、時代に即した道はどっちだ、という話

昨日の現場調査でのこと。

古いビルの改修工事を希望とのことでヒアリングを進めていた。立ち会っていただいたのは70代とみられるそのビルのオーナーであり、自社ビルの会社の会長なる方。

風貌はどこにでもいる年配の方そのものであったが、手にしているのはiPhoneで腕につけているのはApple Watch。改修工事の話から飛躍して、ご自身の商売についてあれこれお話を聞かせてくれた。



その中で、20年前から会社の集客を完全オンラインに移行したとのことで、そこから会社の業績は右肩上がりだそう。

人件費を徐々に整理してコストを下げ、そのリソースを全国のネットワーク構築にあてたところ、現在では北は北海道、南は沖縄までカバーしているという。



思いがけずオーナーのサクセスストーリーを聞かせていただいたのだが、会長が頻繁におっしゃっていたのが「先を見据えるか、得意分野を磨くんだよ」ということ。

50代でオンラインにシフトした点もすごいのだが、慣れた環境に危機感を持っていた商売感覚に驚いた。



商売とは時代ともに陳腐化していくものであるし、変わらないことは退化を意味するものだと考えていることもあり、変化をいとわないメンタルは参考にしたいと思った。

最後におっしゃった「やらない後悔が一番の損失だよ」ということばが一番刺さったが、はたして今後年齢を重ねても会長のようにチャレンジ精神をもって商売に取り組めるだろうか。



現状は満足できない状態であり、見えている課題だけでも山のようにあることから新しいことに手を伸ばしつつ、得意分野も磨いている。

だが、どこかのタイミング腰を降ろしてしまいそうな気持ちが芽生える不安も常にあるのだ。



どこがゴールかはまだ明確に設定していないが、会長のように生涯現役で商売の話を少年のような瞳で話せる人には憧れもある。

だが少しスケールの大きすぎる話もあり、そこに挑んでいくバイタリティーは今のわたしは持ち合わせていない。

とりあえず得意分野を磨きつつ、新しい分野は様子を見てチャレンジ、ということにして業務に戻ることにした。

現状に満足した時点で衰退がはじまる。常に小さな変化を受けれいる耐性を身につけよう


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