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海外出張へ持参するフィルムカメラ

昨年来、すっかり海外へ行く機会がなくなりましたが、それ以前は平均して1年の三分の一を海外出張に費やす生活でした。
旅先での写真撮影は出張の楽しみであり、フィルムカメラは気分転換のために欠かせぬ道具です。

↑過去の出張の際などに写した写真のまとめ

折角ならあれこれ何台もカメラを持参したいのですが、あくまで出張なので、書類カバンに入るサイズのカメラ一台に自制しています。
そのため、一眼レフは最初から選択肢に入りません。

色々と試した結果、ここ最近は以下の3機種に落ち着いています。

CONTAX T

軽量、コンパクトで自動露出(AE)搭載、画角は38mmと広角寄り、そしてCarl Zeiss T*レンズの描写は圧倒的。トラベルカメラ、スナップシューターとして最適です。
ジャケットやズボンのポケットから取り出して、さっと撮って、また歩き出す。治安に不安のある街でも、このスタイルならリスクを抑えられます。
比較的新しい機種ですし、京セラヤシカによる国産カメラなので、東南アジアなどの高温多湿の環境にも安心して持ち出せます。
荷物が多い出張や、移動が多い出張では迷わずこれを選びます。


Super Ikonta 531v

中判カメラですが蛇腹式のため、折りたたむと厚手の文庫本と同程度にコンパクトになり、カバンのわずかなスペースにもスルッと収まります。
Zeissの定評あるテッサーレンズに中判フィルムの組み合わせですので、画質の良さは折り紙付き。フィルム1本あたりの撮影枚数は35mmフィルムよりは減りますが、それでも6×4.5版なので16枚撮影可能。
革の蛇腹が付いている古いカメラなので、高温多湿の国は避け、移動の少ない出張の際に持参します。
レンズを引き出しカチッとロック、ドレーカイル式距離計でピントを合わせ、チャージしてシャッターを切る。古いカメラであるが故の一連の操作は、撮影に向けて心を昂らせてくれます。
蛇腹式の見た目が珍しいからか声をかけられることも多く、思わず会話が盛り上がることがあるのも楽しみです。


Zorki I & Induster 22 50mm F3.5

バルナックライカのコピーであるZorki I と沈胴式レンズのIndustar 22の組み合わせは、上の二機種ほどではありませんが、かなりコンパクトになります。
Industar 22はオールドレンズらしく明暗がくっきりと出る描写で、欧州の街並みと相性が良く、非常に印象深い写真に仕上がると感じます。
ハンドストラップを付けたZorkiを手にして歩いていると、程よいサイズとしっかりした存在感に意識が高まるからか、いつもよりカメラを構える機会が多くなります。
上記2機種よりはかさばるので、カバンに余裕がある時のみ、これを持参します。
ライカと間違えて声をかけられることがたまにあり、ソ連製と言うとけっこう面白がってもらえます。


この他にフィルムと小型のブロアー、レンズペンが持参する主なカメラ用品です。
カメラは百均で買った薄いクッションバッグに入れ、書類カバンに入れています。書類カバン自体のクッションもあるので、今のところはこれで壊れたことはありません。

仕事の移動の合間や週末にフィルムカメラで撮影することは何よりの楽しみであり、貴重な気分転換です。撮影する暇がなくても、ホテルで酒を飲みながらカメラをいじっているだけで心が落ち着きます。
特にSuper Ikontaは革の蛇腹がマイナスイオンを放出しているのか、さわって癒され、眺めて癒され、非常にセラピー効果が高いです!
長い出張の気分転換に欠かせません。

一眼レフでじっくりと撮影して回る観光旅行もしてみたいのですが、いつになることやら。。。

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