見出し画像

「風邪の効用」

風邪をひきました。
先週、春を通り越して初夏のような暖かい日があったと思ったら、翌日からまた急に寒くなり真冬の気温に。寝不足など不養生をしていた自覚があり、寒暖差にやられてしまいました。

昔、私も「はやめのパ◯ロン」をしていたときもありましたが(苦笑)、今はもういわゆる風邪薬は飲みません。

1年半ほど前、「風邪の効用」という本を読みました。
「野口整体」の創始者である、野口晴哉(はるちか)先生の著書です。

「風邪の効用」野口晴哉著

この本の中から、印象に残ったところを少しご紹介したいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

『風邪というものはうつらないのです、本当は……(中略)引くべき体の状態なら引くし、うつれば儲けものと思っている』

『風邪を引くとたいてい体が整うのです』

『細かく風邪をチョクチョク引く方が体は丈夫です』

『風邪というのは鈍った体に対する特効薬であろうと思う』

『熱が出たから慌てて冷やすなどということは滑稽である』

・・・・・・・・・・・・・・・・・

前半部分のごく一部ですが、これだけ読んでも風邪を引くって、素晴らしいですね!

「風邪はうつらない」とハッキリ言っていてはじめは驚きましたが、でもたしかに、風邪を引いている人やインフルエンザに罹っている人から必ずうつるのだとしたら、毎日風邪の患者さんを診察しているお医者さんは風邪引きまくりでしょうし、毎年インフルエンザにもかかるでしょう。
でも実際はそんなことはありません。

私も、子どもたちが風邪を引いたりインフルエンザに罹っても、こんなに近くにいて接したり看病していてもうつらないことの方が多いです。

ということは完全に自分の免疫力次第なのです。

いくら消毒除菌しても、マスクをしても、ワクチンを打っても、自分の免疫力を下げるばかり。

コロナ禍においては、ちょっと咳をしたぐらいでも嫌な顔をされ、ろくに風邪もひけないような世の中の風潮になってしまいました。

本当に丈夫で、陰陽のバランスがちゃんと整っていて風邪も引かないほど元気ならばそれはいいと思いますが、「風邪を引けない体」になっているとしたら、それはとてもまずい状態かもしれません。

風邪をひいたら食事はなるべく摂らず(消化の良いものを少量にして)、ゆっくり寝て、体を休めましょう。
薬で症状をおさえたり、無理に治そうとせず、自然に経過して治るのを待ちましょう。
すると治ったときに、体はスッキリ、元気に回復します。
風邪を引いたら儲けもの♪ですよ。

「風邪の効用」良かったら読んでみてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございました。

薬に頼らない薬剤師・漢方養生アドバイザー® 吉澤あかね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?